ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記) -210ページ目

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

私たちは、とにかく多くの文字を使います。


ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット…


中でも、特に扱いの難しいのが漢字ではないでしょうか。

ご存知のように、漢字は古代中国に発生した文字です。

しかし、日本では一般に、「峠」「辻」などの、

いわゆる国字を含めて漢字と呼んでおり、読み方も実に複雑です。

日本語が習得し難い言語であると言われる所以は、

こういった文字の組み合わせが多岐にわたっているところにあります。


ところで、私は「峠」という漢字を見ると思い出すことがあります。

中学生のころ、国語の教科書で読んだ詩。

十数年が経った現在でも、鮮明に思い出される詩。

私が初めて「詩のこころ」に触れた詩。



                  真壁 仁

峠は決定をしいるところだ
峠には訣別のためのあかるい憂愁がながれている
峠路をのぼりつめたものは
のしかかってくる天碧に身をさらし
やがてそれを背にする
風景はそこで綴じあっているが
ひとつをうしなうことなしに
別個の風景にはいってゆけない
大きな喪失にたえてのみ
あたらしい世界がひらける
峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
みちはこたえない
みちはかぎりなくさそうばかりだ
峠のうえの空はあこがれのようにあまい
たとえ行手がきまっていても
ひとはそこで
ひとつの世界にわかれねばならぬ
そのおもいをうずめるため
たびびとはゆっくり小便をしたり
摘みくさをしたり
たばこをくゆらしたりして
見えるかぎりの風景を眼におさめる



この詩を、卒業を間近に控えた教え子たちに贈ります。


                                     by スグル

先日、イングランド人の友だちと朝食について話していると、

"In fact, 'What do you usually have for breakfast?'

"is a tricky question."

(実は、「普段は朝食には何を食べますか」という質問は

トリッキーなんだよ)

と、彼が言ったので、どういうことか尋ねたところ、

"That means 'I don't like you.' or 'I don't like your country,' somehow."

(「君が嫌いだ」とか「君の国が嫌いだ」とかいう意味になってしまうんだ)

と、教えてくれました。

さらに、私がその理由を尋ねてみると、

"I don't know. But it does."

(わからない。でも、そんな意味にもなるんだよ)

という答えが返ってきました。

考えてみれば、朝食というものは、

昼食や夕食と比べて、文化やお国柄が色濃く反映されます。

したがって、「君の国では何を常食とするのか」という質問の趣旨が、

まわりまわって「そんなものを喰っているのか」というような発想に

結びつくのではないでしょうか。


残念なことに、日本では、

よく知りもせず、自分たちの文化はすぐれていると思うあまり、

他の文化を敬遠するばかりか、

他の文化圏の人間には理解されない、あるいは理解できないなどと、

根拠のない優越感を持っているひとも少なくありません。


「外国人が握った寿司など喰えない」

「外国人に演歌は歌えない」

「外国人の落語なんて笑えない」


同じようなことを感じたことはありませんか。


誠に申し上げにくいことですが、

日本の文化が、理解不能なほど難解だとも、

他の文化と比べて、すぐれているとも思いません。

どこの国・地域であっても、

人間と同様に、文化はそれぞれ平等なのです。


                                     by スグル

今回のミステリクイズは難しかったのか、

ほとんど解答が寄せられませんでした。
前回同様、解決編を掲載して今日の記事としましょう。



今回の謎を解くカギは「いつ毒を盛られたのか」ということです。


「運ばれてきたスープを飲み始めたとたん、

彼は急に苦しみだし、喉をかきむしった」

とありますが、ここで毒を仰いだわけではありません。

「グラスに水を入れて持っていくと、

彼は一息に飲んで、もう一杯頼んだが、

二杯目の水を飲みかけて息が絶えた」

実は、毒を盛られたのはこのときなのです。

したがって、犯人は…ウエイトレスということになります。

一杯目の毒入りの水を飲み干してしまったので、

のちの現場検証で毒を検出できなかったのです。


では、なぜ彼はスープを飲んで苦しみだしたのでしょう。

それは、ウエイトレスがスープに大量の塩・こしょうを入れたからです。

あまりのひどい味に、咽せてしまったわけです。

警察も、スープの味までは確認しないですから。


おわかりになりましたでしょうか。



「死亡推定時刻と実際の殺害時刻に時間差がある」

これも、ミステリでは基本法則のひとつです。

たとえば、死体を冷蔵庫や氷水で冷やすことで、

逆に、暖房や電気毛布であたためることによって

実際の殺害時刻をごまかし、アリバイを工作する、といった具合です。


では、名探偵のみなさん。

次回をお楽しみに。


                                     by スグル