ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記) -208ページ目

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

〈お断り〉

以下の記事は、当初は昨日掲載の予定だったのですが、

私の敬愛する茨木のり子さんがお亡くなりになったため、

急きょ記事を差し替えさせていただきました。

遅ればせながら、お詫び申し上げます。



TM管理人さん、mさん、そして、我が最高のパートナー・テリー。

一昨日はお疲れさまでした。

おかげでたくさんの元気をわけてもらいました。

TMメンバーが4人も集まれば、まさにネタの宝庫です。


しかし、一方で「文章を書く難しさ」を再認識させられました。

書きたいと思ったことがらについて、

A=B かつ B=C ゆえに A=C と、

順を追って書けば明解であることがわかっていても、

おもしろおかしく書こうとして、

あるいは、目を引く文章を書こうとして、

A=B かつ B=C を「暗黙の前提」に、

A=C だけを取り出して書くことで、

意図したおもしろさをかえって損ねてしまうことがあると痛感しました。

だからといって、

A=C

↑こんなことや、

A=C

↑こんなこと、あるいは、

A=C

↑こんなことをしてみたところで本質的な解決にはなりません。


私の書くことなど、屑も同然。

屑にメッキを施したところで所詮は屑なのです。

文章の質そのものの向上には、
真偽を見極めるための「視覚」

喜怒哀楽を嗅ぎ分けるための「嗅覚」

心地よさを聞き分けるための「聴覚」

空気の重さを感じ取るための「触覚」

機知を吟味できるような「味覚」

どれもが必要不可欠で、

五感のすべてを駆使して、初めてなせる業なのです。

そのためには…

結局は、日々これ修練…ということに尽きるのでしょう。


                                     by スグル

トリノ五輪やワールドカップを横目に見つつ、

やはり今年もプロ野球の開幕が待ち遠しい私。

この時期、キャンプレポートのチェックは欠かせません。

スポーツ新聞各紙で昨年の秋から話題を独占していたのが、

ご存知、清原和博選手でしたね。

阪神や巨人といった人気球団を差し置いて ブッチギリ。

年齢から見ても現役選手としては最後のひと花といえるでしょう。

オリックスが優勝するかはともかく、お客を呼べるスターを獲得し

本人も決意を新たにしたうえでシーズンを控えつつ調整を続ける。

それが結果としてパ・リーグの盛り上げに一役買っているのもまた事実。

思えば清原選手が西武に入団した1986年、

大阪府警が同選手をイメージキャラクターにした

覚醒剤撲滅キャンペーンの


「覚醒剤うたずにホームラン打とう」

という脱力コピーを思い出しました。何故に・・・・?

あれから20年が経過し、少年はヒゲの濃いオッサンへと

変化を遂げました。

ガンバレ、清原


                                       テリー

<訃報>

鋭い批評精神とヒューマニズムに

裏打ちされたみずみずしい表現で

戦後の女性の生を歌い上げた

詩人の茨木のり子さんが亡くなりました。

79歳でした。



本当に驚きました。

同時に、残念でなりません。

私の大好きな詩人のひとりであることは、

いつぞや彼女の詩を紹介したときにも書きました。

今日はこれから、

彼女の詩の数々を、心を込めて読み返したいと思います。


みなさんにも改めて彼女の詩をひとつ紹介します。



汲む

                  茨木のり子

     -Y・Yに-



大人になるというのは

すれっからしになることだと

思い込んでいた少女の頃

立居振舞の美しい

発音の正確な

素敵な女のひとと会いました

そのひとは私の背のびを見すかしたように

なにげない話に言いました


初々しさが大切なの

人に対しても世の中に対しても

人を人とも思わなくなったとき

堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを

隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました


私はどきんとし

そして深く悟りました


大人になってどぎまぎしたっていいんだな

ぎごちない挨拶  醜く赤くなる

失語症 なめらかでないしぐさ

子供の悪態にさえ傷ついてしまう

頼りない生牡蠣のような感受性

それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

年老いても咲きたての薔薇 柔らかく

外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事

すべてのいい仕事の核には

震える弱いアンテナが隠されている きっと……

わたくしもかつてのあの人と同じくらいの年になりました

たちかえり

今もときどきその意味を

ひっそり汲むことがあるのです



読んでいただければ、ことばは何も必要ないでしょう。

心からご冥福をお祈りいたします。

そして、ありがとうございました。


                                     by スグル