ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記) -156ページ目

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

しがないサラリーマンである私にとっては、

昼食を食べに出るのも、買いに出るのも億劫で、

慌しいときには、ついつい抜いてしまうことがよくあります。


たとえ時間にいくらか余裕があったとしても、

昼食を食べ過ぎると、てき面に眠くなって、

午後からの仕事に支障をきたしてしまうので、

おにぎりを1つか2つ軽く食べるだけで済ませてしまいます。


また、悪癖なのですが、私はたいてい朝食をとりませんので、

結局は夕食のみ、1日1食ということも珍しくありません。


さて、とあるスーパーマーケットにて。


私がよく行くそのスーパーの出入り口のあたりには、

飲食したり喫煙したりできるスペースが設けてあって、

いつも結構たくさんのお客さんがくつろいでいます。


さらにその一角には、ゲーム・コーナーがあって、

連れられてきた小さな子どもたちが夢中になって遊んでいます。


以前、ハリネズミ さんのコメントにもありましたが、

いま幼稚園から小学生低学年の女の子を中心に、

その母親をも巻き込んで大ブームを巻き起こしているのが、

『オシャレ魔女♥ラブandベリー』、通称『ラブベリ』というゲームです。

トレーディング・カード・ゲーム方式のアーケード・ゲームで、

『甲虫王者ムシキング』の女の子版として開発されました。


私が、昼食を買いにそのスーパーに入ったとき、

買いものの帰りと思われるひとりのお母さんが、

『ラブベリ』のゲーム機の前でカードを選んでいました。


おにぎりを2つ買うだけなのに散々レジで待たされ、

少し気を悪くしながら、そそくさとスーパーを出ようとすると、

さっきのお母さんが、リズムに合わせてボタンを連打していました。


どうやら、「ひとりで」ゲームを楽しんでいたようです。


生活感の漂う風貌とは不釣り合いな少女の眼差しに、

気持ちがほぐれ、思わず顔がほころびました。


                                     by スグル

ベルナール・ビュフェという画家をご存知でしょうか。


身近なところでは、大阪・梅田の『阪急三番街』の文字と蝶、

また『新阪急ホテル』の花のマークがビュフェによるものです。


「ビュッフェ」とも呼ばれ、私が好きな画家のひとりです。

圧倒的な力強さ、漂う悲壮感、意味深長な滑稽の相対の中に、

人間の本質を垣間見ることができます。


1928年、パリに生まれたビュフェは、

第2次大戦後の具象絵画の代表的な作家で、

20歳で「批評家賞」という権威のある賞を受賞し、

若くして一躍有名人になりました。


硬質で鋭く太い、針金のような輪郭線、

鋭角的なフォルムと、強靱な描線、

モノトーンに近い色彩など、独自の画風を築き上げました。


彼の作品には、孤独や疎外、苦悩と不安が満ちています。

それは、第2次大戦の荒廃した時代を具現化し、

不条理を代弁するものとして多くの共感者に受け入れられました。

よって、ビュフェは、“時代の証人画家”とも賞賛されたのです。


ビュフェ芸術において、絵画とともに版画の占める位置も重要です。


ビュフェは、画家にして版画家でもあり、

リトグラフとドライポイントを手がけていました。

特に、「線の画家」とも呼ばれるビュフェにおいては、

銅版に絵を直彫りし、凹面にインクを詰めて刷るドライポイントが、

鋭いフォルムや描線を表現するのに適していたのです。


静岡県長泉町には、彼の作品のみを収蔵・展示する、

「ベルナール・ビュフェ美術館」があり、私も数年前に訪れました。


常に新しい作風を追い求めたビュフェは、

71歳で自ら命を絶ち、その生涯を閉じました。

以下は、彼が残したとされることばです。


「よく狩りをする者は、よく獲物を見つける」


今日7月10日は、彼の誕生日です。


                                     by スグル

『恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす』


何とも洒落た歌ではありませんか。

これは、古くからの名作「都々逸」のひとつです。


都々逸(どどいつ)とは、主に男女の恋愛の情を、

雅ことばを用いず、口語をもって作ったもので、

江戸末期の寄席芸人、都々逸坊扇歌によって広められました。

普通は、七・七・七・五の4句から成り立っていますが、

五字冠りと呼ばれる五・七・七・七・五という形式もあります。


『草と寝て 露に濡れてる 果報をもって 何が不足で 虫は鳴く』


特に、叶わぬ恋の切なさを詠んだものや、

いわゆる口説き文句として詠まれたものが多く、

大衆的で、かわいげがあって、親しみやすいので、

俳句や川柳、あるいは短歌とはまた違った趣があります。


『惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里』

『ついておいでよ この提灯に

                けして(消して)苦労(暗う)は させぬから』

『何がなんでも 添わねばならぬ 添うて苦労が してみたい』


そんなことをいいながら、いざ結婚生活となると、

今度はほとんどが不平不満を詠んだものになって、

こればかりは、いまも昔もさほど変わりません。


『苦労する身は 何いとわねど 苦労し甲斐の あるように』

『あのときあなたに 会いさえせねば わたしゃ苦労の 味知らず』

『どうせ互いの 身は錆び刀 切るに切られぬ くされ縁』


私のお気に入りは、次の都々逸です。


『目から火の出る 世帯はしても 火事さえ出さなきゃ 水入らず』


何と微笑ましい情景でしょう。

しつこくない頓知の利いたいい回しが素敵で、

この世知辛いご時世には、なおさら爽快な響きを残します。


どうでしょう。

みなさんも、都々逸に挑戦してみませんか。

楽しい作品をお待ちしております。


                                     by スグル