「未来は、もう過去のものだ」
上記は、SF作家、星新一のことばです。
星新一といえば、超短編小説「ショートショート」の第一人者で、
生涯のうちに、1000編以上もの質の高い作品を残しています。
彼の作品は、日本だけでなく海外にも広く紹介されています。
英語やフランス語、ルーマニア語に、果てはベンガル語まで、
約20ヶ国語の翻訳がいまも世界中で読まれているそうです。
父、星一の急逝、星製薬の社長就任、そして経営破綻と、
いい難い辛酸をなめた彼は、現実に嫌気がさしてしまい、
空飛ぶ円盤を始めSFの世界へとのめり込んだのだといいます。
しかし、まったく現実から目をそむけてしまったのではなく、
ものごとの本質を的確につかむ冷静さも兼ね備えています。
多くの作品には、人間社会への警告や痛切な批判、
あるいは、痛快な皮肉がたっぷりと込められていて、
単なるSF短編小説というわけではなく、読む者を唸らせます。
そんな彼のことばだからこそ、余計に重みを感じます。
私たちは、これまで何を望んできたのでしょう。
私たちは、いま何を望んでいるのでしょう。
そして、このさき何を望むというのでしょう。
何もかもが、手遅れにならぬうちに…
昨日の未来と明日の未来は、まるで違ってしまっているのです。
by スグル