私は、生まれも育ちも大阪ですので、
当然ながら、大阪に対する愛着を禁じ得ないのですが、
私にとっては、第二の故郷ともいうべき、
大学時代を過ごした京都にも愛着を感じずにはいられません。
市街地も、寺院も、景観や風情はもとより、
あちらこちらに当時の思い出が詰まっているので、
特別な用事がなくても、京都へは頻繁に足を運びます。
中でも好きな場所が、哲学の道です。
南禅寺付近から慈照寺(銀閣寺)までの遊歩道で、
春には、琵琶湖疎水の両岸に植えられた桜がみごとに咲き、
秋には、紅葉が色づき、多くの観光客でにぎわいます。
日本を代表する哲学者・西田幾多郎は、
この道を散策しながら、思索にふけっていたといわれており、
そこから「思索の小径」と呼ばれていたのが、
いつしか「哲学の道」と呼ばれるようになったそうで、
いまでは「日本の道百選」にも選ばれています。
西田幾多郎といえば、「絶対矛盾的自己同一」など、
難解な哲学用語に代表される、独創的な哲学者です。
彼は、ありきたりな西洋的手法や文献学的手法を取らず、
先人の思考法だけを学んで、独自に思想を展開させました。
自らの信念を最後まで貫き通すことこそが、
彼の「哲学」だったのではないでしょうか。
哲学の道には、彼のことばを刻んだ碑があります。
『人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり』
今日は、5月19日。
西田幾多郎は、136年前の今日生まれました。
by スグル