私は、実のところ、まったく物欲というものがありません。
そのせいか、お金にもほとんど執着がありません。
もちろん、お金は大切ですし、ないよりはある方がよいのですが、
生きていくのに必要なだけあれば、それ以上ほしいと思いません。
これもひとえに、我が家の「清貧」教育のたまものでしょうか。
あるいは、学生時代の「極貧」生活の影響でしょうか。
あのころは食べるものも満足に買えませんでしたから…
日本銀行・金融広報中央委員会の発表によると、
同委員会が行った「子どものくらしとお金に関する調査」で、
中学生の26%が、また高校生では30%が、
「お金が一番大切」と考えていることがわかったそうです。
また、小学生の低学年では25%であるのに対して、
高学年になると、一気に12%にまで減少し、
中学・高校で再び増加に転じるという興味深い結果に、
日本人の道徳観や社会構造が浮き彫りにされたような気がします。
さらに、「お金はコツコツ働いてためるもの」と答えたのは、
中学生で74%を、高校生で66%を占めた一方で、
「賭け事で稼ぐのは悪くない」と答えたのも、
中学生で34%に、高校生では45%にも達し、
彼らのお金に対する意識は、かなり揺れています。
確かに、綺麗ごとだけ並べて食っていかれるほど、
いまの世の中、そんなにあまくはないのかもしれません。
しかし、道徳心をすべて綺麗ごとで片づけてはいけないはずです。
よく社会の厳しさを「浮世の荒波」などといいますが、
これも最近は、その意味が履き違えられているように感じます。
金を得るひと、失うひと、それぞれいるわけですが、
いずれにしても、亡者のように金に執着することは不幸です。
子どもたちには「お金の大切さ」をもっと上手に伝えたいものです。
by スグル