交通信号の一番左側にある色。
あれは、青色ですか、緑色ですか。
大空に輝く太陽。
あれは、赤色ですか、黄色ですか。
茶色、水色、空色、瑠璃色…
本当にそんな色がついているでしょうか。
いま、日本で市販されている色鉛筆やクレヨンには「肌色」はなく、
同系統の色のほとんどが「ペール・オレンジ」と表記されています。
「ペール・オレンジ」とは "pale orange" つまり「薄いオレンジ色」です。
私たちの「色」に対する認識は、非常に曖昧で、
かつ極めて主観的だといえます。
おおよそは便宜上、イメージに基づいて決められています。
みなさんは「肌色クレヨン」をご存じですか。
黒色、茶色、薄オレンジ色、赤色…
24色あって、どれもみんなそれぞれ違います。
しかし、どれもみんなそれぞれ同じ「肌色」なのです。
ひとは、人種によってさまざまな皮膚の色をしています。
また、同じ人種であっても、生活習慣によって皮膚の色は異なります。
あなたと、あなたの隣にいるひとでは、皮膚の色は違うはずです。
そもそも、私たちの皮膚は「肌色」でもなければ、
「肌色」は、皮膚の色を指す色でもないのです。
「肌色」というとき、それは世界中のひとの数だけある色を指します。
つまりは、この世にあるどの色も指すことができないのです。
自分の肌の色は、この世にふたつとない色。
それを指し示す色の名前など必要でしょうか。
by スグル