ニューヨーク市警に勤める父リチャード・クイーン警視を助けて、
数々の難事件を解決する名探偵、エラリー・クイーン。
一連のシリーズは、世界中のミステリファンに愛され続けています。
著者は、探偵の名前と同じエラリー・クイーン。
実は、いとこ同士であるフレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーが、
探偵小説を書くために用いた筆名の一つなのです。
それでは、今回はミステリクイズの第8弾です。
〈難易度 ★☆☆☆☆〉
「何も触っていません、机の電話以外は。急いで警察に連絡したので」
F氏は、到着した刑事にそういった。
G氏は狭苦しいオフィスの机の後ろに倒れていた。
右手の横には大きなフランス製のピストルが落ちている。
「何があったんですか」
刑事はF氏に尋ねた。
「彼に呼び出されたんです」
F氏が説明を始めた。
「そうしたら、いきなり奥さんと僕のことを怒鳴り散らしだしたんです。
「とんでもない勘違いをしているとなだめようとしたのですが、
「彼はひどいかんしゃく持ちで、落ち着かせるのはとても無理でした。
「彼は突然いすから立ち上がると『殺してやる』と叫びました。
「そして、一番上の引き出しを開けたと思ったら、
「銃を取り出すなり僕を撃ったんです。幸いにも、弾ははずれました。
「それで、僕も慌てて撃ち返しました。正当防衛だったんです」
刑事は、大きなフランス製のピストルの銃身に鉛筆を差し込んで、
床からピストルを拾い上げた。
それから、机の一番上の引き出しを開けて、その中を覗き込んだ。
警察が詳しく調査したところ、F氏は私立探偵で、
G氏の命を奪ったピストルはちゃんと登録されていた。
さらに、机の向かいの壁からフランス製のピストルの弾が見つかった。
このピストルは、G氏の指紋しかついていなかったが、
登録されていなかったので、彼のものだという確認はとれなかった。
刑事から一部始終を聞いて、Q探偵はいった。
「正当防衛なものか。これは殺人だよ。そう自白しているんだから」
さて、いったいどういうことだろうか。
名探偵のみなさん、いかがですか。
華麗な謎解きを期待しています。
by スグル