
年内最後の地域食堂。
寄付していただいたターキーで、
カレーを作りました。
本当はターキーを唐揚げにしたり、照り焼きにしたり、
カレーではなく、
クリスマスならではのプレートご飯にしようという計画でした。
けれども、
どういうわけか、
予約システムがうまくいかず、
定員を超えても注文を受け続けてしまい、
予定数の5倍近くになりました。
それだけ、
利用したいという方が多いことに驚き、
嬉しさと同時に身の引き締まる思いがしました。
地域食堂をどういう理由で利用したいのか、
それは、
人によってもちろん違います。
安いから、
便利だから、
という理由でリピートする方も多いです。
ついつい、
私達は商売でやってるんじゃないとか、
居場所作りでやりたいんだとか、
思ってしまうけれども、チョット待てよと思い直します。
理由がなんであれ、
ここを利用して、
少しでも時間や心やお金に余裕が持てて、
親子や家族の時間やふれあいが増えるなら、それでいいのではないか…と。
私自身、
ある程度子どもたちが大きくなった今でも、
なにかと手を取られて、
仕事や用事に追われて余裕をなくすと、
落ち着いてこどもたちの話を聞いたり、
何をしてるか気にかけたりする時間が減ってしまいます。
そしたら、
ご飯作るのを休みたくなったり、
手を抜きたくなったりするんです。
私だって利用する側なら、
安くて何度でも利用できるなら、
喜んでリピートするでしょう。
そういう背景があり、
地域食堂を利用したいと思う人は確実に増えています。
ただ、
地域食堂をやる側の人手は足りません。
そこがアンバランスです。
地域食堂を支える人が、
携わる人が必要です。
厳しい時代です。
人手はそもそも限られています。
自分のことは自分でできなくては、
人のことまで手が回りません。
人のことまでやる必要もないかもしれませんが、
自分のことまで人に頼めるとは限らない世の中です。
ロボットや外国の人や物資に頼るケースも増える一方です。
人間として、
生身の人として、
なにができるんだろう。
定員を超えた予約はお断りするしかないのでは…
と最初は思いました。
けれども、
結局は全て受け付けることにしました。
ただ、
スタッフがとても足りないので、
クリスマスの特別メニューではなく、カレーに変更しました。
せめて、クリスマス気分を楽しんでもらいたいと、
ターキーは全部カレーに入れ込まず、
一部は香味野菜や香辛料で下味をつけて、オーブン焼きにして、カラフルな野菜とともにトッピングすることにしました。
試作を重ねた台湾カステラも材料を増やして、全員に提供できるようにしました。
これで良かったと思います。
とても大変ではあったけど、
来てくれた人達がみんな喜んでくれて。
少ないスタッフのピンチを救うべく、
ボランティアさんも予定時間を早めて駆けつけてくださいました。
ボランティアさんが本当に細やかに動いてくださり、
見事に仕込みは順調に進みました!
ご利用のみなさんに、
無事に全てお渡しできました!
当日のスタッフみんなが、
「いい一日にしよう!」と、
想定外の事態を受け入れ、ベストを尽くすと心を決めていたように思います。
改めて、
素晴らしい経験をさせていただきました。
どうか少しでも穏やかな時間が与えられますように。