
脚下照顧、と書きました。
我が身を振り返れ、という禅の極意を表した言葉が由来とされています。
足元を照らし顧みる。
緊急事態宣言が解除されました。
コロナの感染リスクはワクチンや感染対策の継続など様々な努力によって、低くなっています。
「見える景色が変わってきた」
そんな言葉も聞かれるようになり、
たしかに少し前よりも脅威は小さくなったように感じます。
だからこそ、
足元を見て、どう進むのがよいのかよく見極めなければ。
コロナの事だけじゃなくて、
子育ても仕事もふだんの振る舞いも含めて。
鎌倉時代の禅僧、孤峰覚明(こほう かくみょう)が、弟子に禅の極意を尋ねられた際に答えた、「脚下を照顧せよ」という言葉が元になっているそうです。悟りとは他に求めるものではなく、自分自身を見つめ直すことで得られる、という教えなのだそう。
また、「履物をそろえなさい」という促す意味で玄関などで掲示されることもよくあるとか。履物の脱ぎ方に精神状態が表れると言われます。履物を脱ぐ時には必ず揃えるという習慣こそが、自分の心を見つめることになるのですね。
おかんが書いたこの字を、娘が見つけて「なんて書いてるの?」と尋ねてきました。
意味を伝えると、
これ、家族みんなの目標にして壁に貼ったらどうかな?
と、言うのです。
嬉しい提案ではありましたが、
まずは家族みんなの目標にする前に、自分なりに心がけて暮らしてみてはどうかな?と答えてみました。
一人ひとり、暮らしに対して目指したいことは違うと思う。
家族であっても別に違っていてもいいと思う。
もし娘が少しでも私の目指したいことに共感してくれるなら、とても嬉しいことだな〜。