
息子がすごく嬉しそうに帰ってきました!
おかーさん、カブトムシがいた!!
なんと商店街でカブトムシを見つけたというのです。
本当にこれがカブトムシなのか??という素朴な疑問はさておき、、、
が、そんなことよりもカブトムシが帰ってきてくれたようで、うれしかったのです!!
というのも、ちょうど1ヶ月くらい前に
息子はカブトムシの幼虫とお別れしました。
買い物帰りにたまたまもらった幼虫を
彼なりに面倒を見たのですが、
サナギになる前に死んでしまいました。
サナギになる前は活発に動かなくなるらしく、
まっすぐ、「きをつけ」の姿勢で
時々くねくねする幼虫を
心配そうにみていましたが、
土の具合も良くなかったのか、
うまく土にもぐれず、自力でロウ室をつくれませんでした。
それで、オアシスでロウ室を作ったのだけれど、
だんだん弱ってしまい、、、
くねくねどころか、動かなくなりました。
息子なりに現状を理解しようとしたんでしょうけど、
口をついて出たのは、
あー、オレには育てられへんかった。
でした。すごく心に引っかかりました…。
その夜、たまたま友人に誘ってもらったオンライン講座に参加しました。命をつなぐことをテーマに語り合う会です。
家族を亡くした方、過去に自殺を考えたことがある方、終末期医療に携わる看護師さん、命について研究している大学教授、自殺を考える人からの電話相談を受ける方、学校の先生がおられました。
それぞれの立場で経験を語り、どう乗り越えてきたのか、これからどう生きていくのか、若い世代に何を伝えていくのか、とても真面目に、
それでいてユーモラスに明るく語り合う雰囲気がとても心地よかったです!
講座のあとは、お酒片手に懇親会。
初参加だったけど、友人がいたので懇親会にも入りました。
そこで、カブトムシの話をしてみたんです。
動かなくなったカブトムシの幼虫をみて、
息子が放った言葉に、
みなさんならなんと返しますか?と。
一様に息子の言葉に心を痛めておられるように感じました。
そしたら、ある先生がこう答えてくださいました。
僕ならそのカブトムシに「名前をつけてあげよう」と言います。そして、その名前で呼んで今までありがとう、楽しかったよ、なんて気持ちを伝えながら、土に返してあげて、一緒に手を合わせるかもしれません。
すごく腑に落ちました。
息子が抱いた無力感を少し癒やしてくれるように思いました。
それで、早速翌朝息子と話しました。
名前はつけていました。「はなちゃん」でした。
あ、メスです。
はなちゃんを土に埋める、と息子が言ったので、
それなら
玄関先で咲いているあじさいの下に埋めてあげよう、
お墓も作ってあげよう、
と提案してみました。
うん、そうする!
といそいそ木の板に「はなのおはか」と書いて、
はなちゃんが眠るところへ立てて。
なんて声をかけてあげる?と聞いたら
しばらく考えて、
いままでありがとう
絞り出すように。一緒に手を合わせました。
あじさいは毎年梅雨になったら花を咲かせるから、
あじさいが咲いたらはなちゃんが帰ってきてくれたと思えるよ。
そうか、また来年帰ってきてくれるんやな!
そして、今日。
商店街にいたのはメスのカブトムシ。
息子は「帰ってきてくれた!」とほんとに嬉しそうでした!!しかも成虫の姿で(^^)思ったより早く!!
不思議な気持ちになりました!
そして、質問に答えてくださった先生にもその後の話をぜひ伝えたいと思います。