地に落ちた種、
それが芽吹こうとするエネルギー、
産みの苦しみを経てこそ、
誕生の喜びを得るもの。
辛丑はそんな意味合いが含まれるそうです。
ここ毎年、年始に干支について書を書くようになり、
初めは自分自身の一年の心構えの参考にしていましたが、
だんだん自分のおかれる環境も合わせて考えるようになりました。
特に昨年の庚子には相当驚かされました…。
大きく揺れ動いた2020。
今もって揺れはおさまらず…
寄せては返す波に乗り切れず溺れそうになることもしばしば…。そんな中で、見出したものや新しく身につけたこともあるし、むかし夢に描いたことが現実になったこともある。
マスクをしなければ外に出られない世界。
人と気軽に集まれなくなった世界。
海に再び隔てられ、
空を飛んでいくことが難しくなった。
でも、リモートで会える手段を磨いた。
なんとかつながろうとする思いがあってこそ。
SNSで声をかけあい、励まし合う。
かんたんにはくたばらないし、
あきらめもしない。
まだ見えていない未来を薄目を開けて追いかける。
霧で包まれた行く先を一心不乱にかき分けて進む。
初めて子どもを産んだとき、
この痛みに耐えられるか不安だったけど、
すぐにその不安は吹き飛んだ。
痛みに耐えるなんて、
そんなこと考えている暇はない!
やるしかない!
産むのは自分だ!
腹を決めろ。
今年、どんなことが起こるか分からない。
こんな時だからこそ、
力を尽くす。
そのために調える。
心と体、暮らし方。