こんにちは。
畑山千佳子(はたやま ちかこ)です。
ほっこり系の見た目をくつがえす(笑)人生話のつづきです。
ひとり旅を楽しんだ
学生時代から就職活動に入り、このシリーズ1へと戻る。
4月に入社した花火屋を
1ヶ月足らずで退職した私は、途方に暮れていた。
でも、5月にある事を思い出した。
学生時代にどハマりした
北海道礼文島の桃岩荘ユースホステルは、6〜9月の4ヶ月のみオープン。
時期的に、
桃岩荘でスタッフをするには
めっちゃいいタイミングなのではないか？
数日考えて桃岩荘に電話した。
「ヘルパー(スタッフ)はまだ申し込めますか？」
OKをいただき、私はその夏、桃岩荘に住み込む事になった。
しかしこの状況、
親に話せば絶対「帰ってこい」と言われる。
結局、親に黙って
礼文に向かったのである。
列車とフェリーを乗り継いで北海道の礼文島へ。
ユースホステルに着くと
オーナー夫妻に
「ここに来る事、
お家の方に話した？」と聞かれた。
見抜かれてる…
嘘はつけず「いいえ」と答えた。
「電話して、ちゃんと話しなさい。」
と言われ、実家に電話することにした。
「北海道の礼文島という
所の宿でしばらく住み込みバイトをするから…。
もう来てるから。」
大学を卒業して
帰ってくるはずの娘が県外で就職して、
そうかと思ったら1ヶ月で退職して、
その次は北海道の離島？
両親にとっては
意味不明で呆れるばかりだっただろう…
でも私は、
多くのホステラーさんや(宿泊のお客様)
礼文島の大自然からパワーをいただき、
充実した4ヶ月を過ごす事が出来た。
オーナー夫妻に見守られ
ヘルパー仲間に支えられた
この4ヶ月の事を心から感謝している。
↑礼文島だけに生息するレブンアツモリソウ。今も大切にしているポストカードの1枚。
桃岩荘は
「旅の我が家」として過ごしていただこうと、
ホステラーさんへのお声がけは「いらっしゃいませ」ではなく
「おかえりなさい。」
そしてお見送りも「行ってらっしゃい」。
自分が旅人だった時
ヘルパーさんにそうしてもらって嬉しかったように、
今度は自分が
「おかえりなさい」と笑顔で迎える。
それが実現できている事が本当に嬉しかった。
社会経験がほとんどなく、
色々とご迷惑をおかけしてしまったけれど、
桃岩荘で
「おもてなしの心」をずいぶん学ばせていただいた。
思えば春に入社した
花火屋の事故はとても衝撃的だった。
あの後、気持ちを
どう持って行ったらよいのか分からなかったけど・・・
思い切って
礼文に行って、本当に良かった。
しかし、桃岩荘は9月末で閉所し、10月からシーズンオフ。
さぁどうする。
つづく。
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