ただ、そこにいるだけで | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

先々週のマリンだったでしょうか。マリンスタジアムにはソフトバンクの大関友久のかなり聴き心地のよい声が響いていました。大関のこの地でのヒーローインタビューは早くも2度目です。ちなみにこの日は、大関プロ初完封の時でした…。

大関の声は、なぜこんなに「いいっ!」と思わせてくれるのでしょうか。ただ単に低いというだけではないのです。難しいことはよくわかりませんが大関の音波と万人の脳波とのコラボレーションがすごくいい感じで調和し、「いいっ!」となるのでしょう。音というものは実に不思議なものです。

その大関の発言の一つに、ちょっと印象に残るものがありました。

 

「たくさん観にきてくれて、ありがとうございます」

 

ちょっとスルーしそうな当たり前の言葉なのですが、ここはペイペイドームではなく、マリンなのです。

そしてレフトスタンドの応援は鳴り物はいくらかあったものの応援歌はなく、たくさんの観客は声援を送ることすらかなわない状況です。

 

福岡ソフトバンクホーク球団の収益になるわけでもないビジター開催でもやはりファンがたくさんいるというだけで、選手にとっては力になるものなのか…そう、とらえました。ただ、そこにいるだけで。

今は苦しいマリーンズですが、ホームでもビジターでもスタンドを埋め、念を送らんばかりに「そこにいる」というのがもしかしたらいいのかもしれません。頻繁に福岡や札幌に行けるはずはないのですが、やはり現地に「いる」ということがプロ野球選手にとっては大事なのかもしれません。

2年前、無観客開催でオリックス相手に圧倒的な強さを見せつけて「6タテ」したことのあるマリーンズですが、それはさておきとしましょうか。

 

そして大関。

マリーンズ以外にも勝ってくださいね。

 

かつてマリーンズに、西武だけに勝ついやらしい投手がいました。当時私は西武ファンだったので、かなり憎たらしく思ったものです。

それが、現スカウトの榎康弘でした。大関のことを書いているうちに榎を思い出すとは。