かつてヤクルトにいたオーランド・ロマンの話ではありません。
首都高速4号線を高井戸方面へ向かうと、永福あたりでかなり目立つインプラント歯科の広告が必ず目に飛び込んできます。ご存じの方は多いかもしれませんが、このインプラント歯科は西八王子にあります。果たして首都高速4号線を走る車が西八王子のインプラント歯科へ誘われるようなことがあるのだろうか、ちょっと想像が付きませんでした。なおこの広告は町田や西多摩エリアではよく見ることができます。でも何で永福に掲げたのでしょうか。
広告主の歯科医のインタビュー記事を読んだことがあります。この永福の広告が、実は一番お金がかかっているそうです。歯科医は言いました。
「男のロマンでやっています」と。
ロマンに男も女もあるのだろうかというのはさておき、ほーと驚いてしまいました。
(後日、イルミネーションを見に行ったあしかがフラワーパークでこの広告を見たときはさすがに顎を外しかけました。西八王子のインプラント歯科の広告が栃木の足利にあるのですから…)
さて、ロマンとはなんだろう。私にとってロマンと言えば、上述のオーランド・ロマンもそうかもしれないのですが、それ以上に、彼です。
先日、100号ホームランを放った村上宗隆。史上最年少での達成でした。
なお、私は現地でそれを目撃するという幸運に恵まれました。ただし、真っ赤なレフトスタンドでではありますが。カープ大好きな妻となぜかヤクルト大好きな我が子がいて、今回は我が子の理解を得てカープ側に陣取ったのでした。初回にいきなり飛び出た村上のそれは、最高でした。ライト鈴木誠也はもう打球を追うことすらせず、その白球は頭上のはるか上でした。
まだ21歳なのです。
もう村上には、ロマンしか感じません。三振なんかいっぱいしてもいいですし、打率も2割5分くらいあれば十分です。なんなら、優勝なんてしなくてもいいとまで言いかけましたが現在優勝争いをしている首位のチームに言うべきことではないと思いなおし、これは撤回します。
僕らは、「3割3分、20本」の村上なんかには興味がなく、「2割5分、60本」の村上を見たいのです。彼ならば間違いなくできますし、もしかしたら「ココ超え」(※2013年にNPB新記録である60本塁打を達成したバレンティン超え、の意)も可能かもしれません。
ちなみにヤクルトファンの作家・村上春樹はスタンドで「がんばれ村上!」と言われたら「はい、がんばってますよ」と心のうちで言っちゃうそうです。村上春樹は今年のヤクルトの戦いをどう感じているでしょうか。
とにかく楽しみばかりです、村上宗隆。