バベル[2006年アメリカ] | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

調べたら、1986年のことでした。

ナムコ(現バンダイナムコ?)は当時からファミコンソフトのメーカーでした。その中に『バベルの塔』というパズルゲームがあり、けっこうやり込みました。難易度はけっこう高かったと思います。とある法則に基づき「L」字型のブロックを落として階段を作り、ゴールに至るというものでした。

 

その後世界史で「バベルの塔」を知ります。大昔の伝説で、人々は神に逢おうとして空高く聳える塔を造ろうとしたのですがそれを挑戦と取った神が彼らに塔の建造を断念させるべく「言葉が通じないようにしてしまおう」と、人々のコミュニケーションを阻み、結果として塔は造られなかったというものです。それ以来、世界にはあらゆる言語をしゃべる人々がいろいろな地域で暮らすようになったのです。「外国語」発生の源です。

「バベルの塔」を造ろうとさえしなければ今頃我々は世界中の人々と単一の言語でコミュニケーションを取ることができていたのかもしれません。

 

さて本作ですが、はじめは全くわけがわかりませんでした。場面がモロッコ、カリフォルニアそしてメキシコ、そして…突如日本のバレーボール部の高校生が登場します。言語はそれぞれバラバラです。それゆえ「バベル」でしょうか。創世記以来地球の各地へ散った末裔たちの物語です。

 

ただ、それぞれに親子の物語がありました。本作は一つのライフル銃で、ようやくつながります。意味が分かります。モロッコのライフル事件で捜査した刑事が見た写真に、日本の役所広司を見つけて「ああっ!」となります。

ラストシーンは日本でした。都会の夜、高層マンションのガラス張りのベランダでの親子の画が実に美しかったです。脱ぐ必要あったか?はさておき。