日暮熟睡男は目覚めるらしいが | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』という漫画がありました。私が小学生の頃にはすでに長寿漫画となっていて、連載が終わったのは、ついこの前の2016年。40年のロングランでした。驚異的な漫画です。その『こち亀』(タイトルも長いので、以降略します)に、日暮熟睡男(ひぐらしねるお)という登場人物がいるのですが、4年に一度しか登場しません。登場するのはオリンピックイヤーで、4年に一度大活躍をします。ちなみに、2月29日生まれだそうです。誕生日も、4年に一度です。

 4年に一度大活躍をする男は、マリーンズにもいます。角中勝也です。ロンドン五輪の2012年とリオデジャネイロ五輪の2016年、それぞれ首位打者のタイトルを獲得しました。2012年はライオンズ中島裕之との接戦でしたが、2016年は他を圧倒しました。したがって2020年は、角中が首位打者を獲ることになっているのです。ところが、どうも様子がおかしいのです。

 角中が絶不調なのです。昨日のイーグルス戦、7回裏の1点ビハインドの場面の二死一・三塁という同点あるいは逆転のチャンスであったのですが、宋家豪の前に屈してしまいました。ここは、打ってほしかったです。

 2012年、2016年との違いの一つとして、おじさんになっているというのはあるかもしれません。ただ、門田博光はもっとおじさんでした。大野豊も佐藤義則ももっとおじさんでした。したがっておじさんであることは度外視してもいいと考えております。ただし、捨て置けない事実が一つあります。

 東京五輪の延期です。コロナウイルスの世界的蔓延を受け、1年延期を余儀なくされた2020年なのです。だから角中は活躍しないのか…。なお『こち亀』は今年、特別読切版が掲載され、そこにはなんと日暮熟睡男が五輪延期にも関わらず登場したそうです。角中も、東京五輪があるものと思って起きてほしいものです。

 2021年を待つ必要はありません。2021年にオリンピックが開かれるとは限らないのですから。