「仕方がないね」と割り切れる大人になることもできない自分を感じています。
さて、そこで気になるのは日程です。専門家を交えた会議に挙がったのが「何としても143試合」ということです。たしかに、年によって試合数が増減した場合、選手の記録に響きます。試合が少なくなれば、シーズン200本安打もシーズン20勝も、ハードルが高くなります。したがって、単純にシーズンを短縮するというのは考えづらいと思います。
なお「選手の記録」と書きましたが、ダブルヘッダー等を交えた過密日程案についても、響きます。選手に例年以上の負担がかかり、怪我等のリスクが高まります。ましてや投手の場合は休ませながら使っていかざるを得ませんので、純粋に登板が減ります。これも、つらい。
そうなると、日本シリーズの後ろ倒しがまず第一。ただ、屋外球場はきついでしょうね。放映権の関係もあってか、今の日本シリーズは土日含めて全てナイターです。仮にイーグルスが日本シリーズ出場となれば、11月末(かどうかわかんないけど)の仙台の夜でのプレーとなりますね。これも、つらい。
あるいはクライマックスシリーズの中止。これもまあ、ありといえばありです。ただ、これはこれで次年度以降「クライマックスシリーズの意義」が問われそうです。「やってもやらなくてもいい」ものになってしまいかねないからです。うーん、難しい。
あとは、あれですね。
オリンピック期間中もやっちゃう。実は、これがいいと私は思っています。「日本代表で選手が抜けたチームとの公平感が…」などはあります。そして「日本代表選手自身の生涯記録」にも影響が及びそうです(かつて、規定打席の特別算定措置がされたことがありましたが、オリンピック期間も開催する場合はそうすべきでしょう)。ただこの「オリンピック期間も開催」案、神宮や横浜などが使えない等で開催球場に一考の余地はあるものの、わりと魅力的に感じます。たとえばその時期は地方開催にするとか。まさにこれこそ、地域振興です。地方では年に一度、しかも平日にしか野球が観られないケースがほとんどというのが例年ですが、土日の地方開催はかなりの魅力です。
そして何よりも、日本代表として選手が抜けるということは、なかなかチャンスが巡って来ない若手選手の台頭が見られるかもしれません。こういうシーズンがあってもいいのではないでしょうか。
ただ。
そうは書いてみたものの、143試合開催すること自体が「望外」かもしれません。NPBは「4月中の開催を目指す」とは言うものの、先は見えません。4月に開催できる保証もありません。
また、最悪の事態としては、開催すら「望外」かもしれません。こう言うのは非常に嫌なのですが、75年前がそうでした。なお、仮にシーズンが一年飛んだら、なくなってしまう球団もあるかもしれません。特に、カープはかなり危ないのではないでしょうか。一年間のチケットを一遍に売っているので、シーズンが飛んだら一転して巨額の債務者です。まさか、受け取ったチケット代を「樽募金」としてもらうわけにもいかないでしょうし。
いやいや、カープに限らず、危ないでしょうね。収入が飛んでしまうわけですから。
こればかりは、もう祈るしかありません。そうならないことを願います。
結論としては、「どうなるかわからない」。そうとしか、言えませんね。