横浜スタジアム(13) | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 千葉からはかなり遠くなってしまったのでなかなか訪れることがなくなってしまった横浜スタジアム。今年はライトスタンドが上に増設され、摩天楼のようになっていました。そしてこれ・・・レフトスタンドも増設するようです。足場が組まれ、三塁内野席に至るルートに行く際にはやや遠回りをすることになりました。そういえば、かつてここに剣道の道場があったような気がするのですが、それはどうなったのでしょうか。

 

 2019年、球団創設70周年。1950年は2リーグ制開始の年なので今年で70年を迎える球団は多いかもしれません。そんな中、ハマスタはかつての歴史を振り返る内装を施していました。私が知るのは関根潤三あたりが監督をやっていた1980年代から、つまりすでに横浜スタジアムを本拠地にしてからではあるのですが、その前の川崎時代なども知ることができます。コンコース上には、なんとポンセと屋鋪の垂れ幕。髭と髭を並べるあたり、さすがです。前者は先日ハマスタを訪れ、依然衰えぬ人気を博していました。そして後者は、今や鉄道文化人。本当であれば「ホエールズ&ベイスターズ」博物館としてじっくり見たいハマスタ・・・

 

 しかし今のベイスターズは超人気球団。コンコースはかなり混雑していてなかなかじっくり見られるものではありませんでした。この日のカープ戦も、満員札止めでした。

 

 試合前、何が起こったのかが一瞬分かりませんでした(笑)。

 ビジョンに現れたのは、力。

 

 

 竹内力でした!!

 「おおさかの、よるぅ」という、自身が歌う『ミナミの帝王』のテーマ曲に合わせて登場。「大分の人じゃなかったか?」とか細かいことは置いておいて、力に魅入ります。そして、「リーゼントなんちゃら」という曲を三浦大輔投手コーチに捧げよう的なことを多分言っていたと思いますが、熱唱を始めます。

 サビに入る毎、火柱が現れます。もの凄い演出でした。

 

 その後ベイスターズのチアリーディングチーム“diana”のダンス(これも盛り上がった!)を挟んでベイスターズのスタメン野手の登場。

 

 これも力でした(笑)。

 

 あの声で、「ぃやー!まぁー!とぉぉぉぉ!」です。もうちょっと普通にできたと思いますが、力のキャラをちゃんと作らねばならないのでしょう。さすが、プロです。

 そしてこの勢いで、いま筒香がサードも守っていることに気付くのに遅れます。「2番筒香」も驚きましたが、サードとは・・・。なお、しっかり守れていました。案外、器用な選手なのかもしれません。

 

 そして「始球式」。まさかこれも力か!? と思ったのですが、こちらはテニスの杉山愛さんでした。力のインパクトが強すぎたので実にやりづらかったかもしれませんが、いずれにしても豪華な顔ぶれです。

 

 と、ここまで試合開始前の話を書けてしまいました。もう、スタジアムの演出があまりにも見事で、「これはまた来たくなるだろうな」と思わせるものでした。やはり、こういうのも大事ですよね。

(「力を呼ぼう」ということではなく(笑)。要は、盛り上げ方だと思います。イニング間のダンスの盛り上がり方も素晴らしく、実に多くの観客が“diana”と一緒に踊っていました。しかもかなりマジで!!)

 

 この日は、試合も素晴らしかったです。ベイスターズ今永、カープ九里がともに素晴らしく、0-0が続きます。ところが九里、痛恨の被弾でした。7回(かな?)、守備からの途中出場、ロペスに一発を浴びます。

 そしてその1点を、なんと今永が守り切ります。140球、見事な完封勝利でした。

 

 ベイスターズファンにとっては、最高の一夜だったのではないでしょうか。ハマスタ、試合後の演出も実に力が入っていました。まさに、スターナイト。