あれは2010年9月5日のことでした。
千葉ではブライアン・コーリーが先発で勝利を挙げて、ヒーローインタビューで(なぜかわからないですが)麦わら帽子らしきものを被っていたのを覚えています(その後コーリーはマリーンズの人ではなくなってしまうのですが・・・)。
その日、北浦和駅からバスに乗り、市営浦和球場に行っていました。マリーンズのファームは、ライオンズとの一戦でした。「浦和」でも市営浦和なので、マリーンズはビジターです。
ものすごく、古い球場でした。
とんでもないアクシデントを目撃しました・・・ライオンズの宮田投手の球が、打者の頭部を襲います。
頭部死球。登板したばかりの宮田は一発退場となりました。
運ばれた選手は、背番号62。
金澤岳でした。
・・・ものすごく心配しましたが、その後復帰。胸を撫で下ろしました。
金澤と言えば、2008年だったでしょうか。里崎が怪我でおらず、橋本も負傷で退場を余儀なくされたときにプロ初出場。たしかその日はたまたま橋本が4番だったため、いきなりの「4番キャッチャー金澤」だったと思います。その当時、実に打撃が素晴らしい選手だと感じました。挙げた打点は10。短い間の「正捕手」でしたが、いい選手だなぁと舌を巻いたものです。
それでも金澤、「勝ちたいんです!」と涙していました。マスクの方では苦労し、なかなか勝てず。バッテリーを組んだ小宮山が金澤に向けて明らかに怒号を飛ばしている姿もお茶の間に放映されてしまいました・・・。
それから10年。息の長い選手となりました。いよいよ金澤岳、現役生活に別れを告げます。
経験豊富なベテランがいなくなるのは不安でもあります。
来年のことは分かりませんが、若い捕手陣をサポートしてもらいたい気持ちもあります。