スティーブンソン『宝島』 | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

起きたら、角野卓造の声がする…

寝すぎました。気付いたら『渡る世間は鬼ばかり』の再放送のお時間でした。枕に頭を乗せて音のみを聞いていたのですが、橋田壽賀子さんの台本、たしかに台詞が長いのです。日常であれば話の間は一定のはずはなく、喋りながら噛みもしますし淀みもします。しかし橋田さんの台詞はそれらを全て捨てて役者の口から滑り出し続けるにです。日常であればかなり不自然なやり取り、しかし筋の流れは淀みなく。『渡る世間は鬼ばかり』が長寿番組であった所以かもしれません。

その後、毎月一度のイベントである予防接種。息子を抱っこ紐で固定し、徒歩15分の病院へ行きました。案の定、泣きました。今年の予防接種、残りも僅かとなりました。ここまで完全試合!全ての推奨される接種スケジュールを遵守しております(当たり前か)。



久しぶりの読者。30年ぶりの児童文学でした。スティーブンソンは『ジキル博士とハイド氏』で有名な19世紀のイギリスの作家ですが(40代で亡くなったらしい…これは驚きました)、この『宝島』も有名。かなり分かり易い勧善懲悪ものでありますがただ一人だけその世界を跳梁してしまう男がいて、これがまた…私に30年近くその名を忘れさせないくらい鮮烈なキャラクターなのです。主人公やその仲間以上に記憶に残る悪党ジョン・シルヴァー、少年時代に出会ったままでした。『宝島』は主人公ジムの冒険譚という側面をもって少年文学の白眉であると思いますが、一方で人間の「ダメさ」「愚かさ」「ずるさ」の表現においても誠実なのがいいのでしょう。この世は、善人だけでできてはいない。そんな当たり前のことをさらっと教えてくれるのです。
読書もぼちぼち再開していきたいと思います。