2016年の初詣に漸く行く事ができました。今年の遠出は何故か千葉県ばかりです。
参詣したのは、成田山でした。
見事な快晴でした。我が息子が産まれてからこのかた、外出時に雨が降った事がありません。もしかしたら彼は「晴れ男」なのかもしれません。今年の野球観戦においては、降雨中止に悩まされる事はなさそうです。
久しぶりに訪れた成田山新勝寺でした。息子にとっては「初初詣」です。お賽銭は3枚持ちました。御神籤も3枚引きました。お守りも3つ授かりました。我々にとっても初めての事です。我が家が一年間平穏に過ごせるよう、お願いして参りました。
しかし今までは気づかなかったのですけれども、このお寺はかなり「やさしい」お寺でした。古い寺社仏閣を訪れると、必ず階段があります。「焼き討ち」等僧侶が襲われる様な事態になった時に来襲する敵に敢えて手間をかけさせて時間を稼いで難を逃れる為に恐ろしく長い階段を作ったという寺もあったという嘘か真か判らぬ話も聞いた事があります。山形の立石寺(山寺)の様な、凄まじい急峻なる土地に建立されたものもあります。翻ってこちら成田山新勝寺、なんと本堂まで一段も階段を上る事なく辿り着く事ができたのです。エレベーターがしっかりあったのです。車椅子でもベビーカーでも参拝可能でした。私はかなりの数の階段を覚悟していたのでベビーカーを用いずに直接息子を抱いての参拝でしたけれども。
そんな現代的なお寺ではあります。しかしその歴史は古く、建立は平安時代です。丁度平将門の乱の頃、宇多天皇のお孫さんにあたるお坊さんがこの地に流れ着き、戦乱が収まる事を願って始めたとの事です。そして江戸の世においては東国の庶民の心の拠り所として多くの参拝者がいたようです。当世の歌舞伎役者である市川團十郎(初代)もこの成田山に帰依し、今の海老蔵に至るまで市川團十郎の筋は「成田屋」を名乗ります。1000年を超える歴史を持つこのお寺は今もなお東国の民を引き寄せます。
2月3日の節分には、横綱・白鵬らによる恒例の豆まきも行われます。その日も、多くの人出が予想されそうですね。(一度行きたいのですよね、この豆まき・・・再来年は土曜日なので((混むかもしれませんが))ここがチャンスでしょうか)