荒巻淳 | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。


  昨日、マリーンズの石川歩が10勝目を挙げました。ルーキーイヤーからの2年連続の2桁勝利は、球団の歴史では何と64年振りとのことです。
・・・ちょっと待て。前身の毎日オリオンズの誕生が1950年という「若い球団」で64年と言うと、誕生間もない頃の話ではないか。
そう、1951年の荒巻淳以来だそうです。1950年の2リーグ制初年度にいきなり日本一に輝いた毎日オリオンズですが、2リーグを始めるに当たり、当然ながら球団がどどんと増えたわけです。そこで社会人の素晴らしい選手などをこぞって集めた年でもありました。したがって「おじさんほんとにルーキー?」のようなベテラン選手も入団し、ルーキーイヤーにいきなり4番を務めた35歳の戸倉勝城のような選手もいました(昨年の「64年ぶりのルーキー4番打者・井上晴哉」の登場で話題になりました)。ちなみに件の荒巻は24歳での入団でしたが、別府星野組という社会人チームで都市対抗野球に出場し、優勝投手になったそうです(1949年の「橋戸賞」投手です)。入団初年度にいきなり26勝を挙げて新人王、最多勝、最優秀防御率に輝いた荒巻ですが・・・当然のことながら我々はWikipediaなどでしかその活躍ぶりを知ることが出来ません。


 因みに「マリーンズミュージアム」に行けば逢えます。丸眼鏡をかけた荒巻のコピーは「火の玉投手」。石川歩は(数字的には比較になりませんが)まずはそこに並んだわけです。考えてみれば村田兆治も小宮山悟も伊良部秀輝も遂げていない「ルーキーイヤーからの2年連続2桁勝利」です。
 荒巻同様、パ・リーグを代表する投手になってもらいたいと思います。

 コピーは「絶景エース」?
 己のセンスの無さに絶望しています・・・。