「テレビで見るストライクゾーンと審判のジャッジが違うときがあるのはなぜですか?」
この答えは、テレビの「画角」にあります。テレビ中継のメインとなる投手後方から打者、捕手、審判を臨む画はまず間違いなくセンター方向にあるカメラが捉えたものと考えていいでしょう。そしてそのカメラは必ず、バックスクリーンからややレフト寄りのものです。真後ろから撮ると、投手が全てを覆い隠してしまい、球筋も卍も見えません。また逆にライト寄りカメラから撮ったような中継は見たことがありません(実際には成立するのでしょうけど、あの画角に慣れた者が見たらおそらく気持ち悪いでしょう)。したがってテレビでは投手が手前の比較的左のほうにいて、奥の打者はどちら打ちであっても投手より右側に映るのです。
そして上記の質問に戻るのですが、視聴者は捕手のミットの位置をどうしても基準として考えてしまい、ベースより右にミットがあってストライクとなると驚き、ベース上にミットがあってもそれがけっこうな左寄りでストライクにならないと、これまた驚きます。
この幻惑がとてももどかしい西武プリンスドームの1回裏でした。
野球中継を多く観るファンは上記の感覚をわりと備えており、ベースの右に外れても「これくらいならストライク」「このあたりはボール」というのは感じるものです。マリーンズのピッチャー涌井秀章がライオンズの3番打者・浅村栄斗と対する打席で、右打者浅村のインコースを攻めたベースやや右の球は、とことん球審山路哲生の手を挙げさせませんでした。
思わず、「これは辛(から)い!」と思ってしまいました。
ただ審判の判定も野球のうち、ここまでカウントを悪くしてしまったので浅村の四球は「変なところに入れて打たれるよりかはいい」、やむなしと思います。ただ次のおかわり・・・
この打席もインコース、ベースやや右の球がやはりボール判定。なおこの打席は外に2つボールを先行させていたと記憶しています(「内が使えないなら・・・」か?)。ただ外一辺倒ともいかないのでやはり涌井は内も交ぜねばならなかったでしょうか。
・・・入れすぎました。結果、逆転の3ラン。
「山路球審の判定の辛さが招いた3ラン」とまでは言いません。しかし視聴者としては「入ってないの?うそぉん?」と嘆きたくもなる画角でもあるのです。あの画角でベースの右の方をちゃんと通るボールは、きっとど真ん中でしょうし・・・
左右が厳しければ高低で、というのは(後から茶の間で言っても仕方のないことですが)あってもよかったのではとも感じます。事実第二打席(だったか?)はそれでおかわりを仕留めています。
・・・いずれにしても素人の戯れ言です。ただそう考えてみると、それはそれで面白いものです。
1回裏で目いっぱい書きすぎました。試合は残念ながらマリーンズの敗戦・・・今日の大嶺祐太の登板はかなり大事なものになりました。せめて3戦タイの「1勝1敗1分」に持ち込んでほしいと思います。
◇◆◇
なおこの試合の解説、久々にみた「チャラ尾」平尾博嗣氏でした。

遠征先の全てにおいて通いつけの日焼けサロンがあるという本当か嘘かわからない話もあるほどの平尾。現役時代はロン毛だった記憶があります(水上善雄のそれと異なり時代とマッチしたロン毛)。
・・・久々に見た平尾は、ほぼ丸坊主でした! 驚いた・・・・・・

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