だから川崎大師。関東の「三大厄除け」といえば佐野が真っ先に思い浮かび、続いて西新井大師、新井薬師と思っていたのですが本当のところはわかっておりません。この「三大…」も父に勝手に刷り込まれた知識かもしれず。
ただ川崎大師(正式には「平間寺(へいけんじ)」)は12世紀の武士・平間兼乗(ひらまかねのり)が厄年のときに枕頭で聞いた声にしたがって海だか川だかに網を放ったら大師像がかかり、それを拝むところから始まったお寺だそうです(実はもうちょっと経緯はあるのですが、詳しくは川崎大師ホームページに記されております)。いずれにしても平間さんが厄年のときにできたお寺。
山門を奥に望む、仲見世通り。さすがに7日、それほど混んでいませんでした。
川崎大師といえば、飴でしょうか。飴を捏ねる機械の横では飴を刻む包丁(?)の小刻みな音。もう奏でているだけ、という人もいました。
ドキッ!達磨だらけの…
ようやく山門に到着します。京急川崎大師駅からはわりとありました。
煙を浴びます。
そして本堂で祈願。今年も一年、平穏無事に過ごせますように。
◇◆◇
今年は、ちょっと特別。
この後、護摩受付へ。やはり厄年なので、しっかりしたものをやろうと思ったのです。
初めて、お寺の本堂の中に入ります。そしてちょっとユニークなお坊さんのフリートークの後、いよいよ護摩修行です。
目をつぶります。
不思議なものでしだいに無心になり、読経の声に銅鑼を鳴らしたような音の混然とした空間のみが意識されます。かつて何百年も続けられた儀式において時空の超越を無理に感じようという意気込みがなかったと言えば嘘になりますが、たしかにどこか違うところに気持ちが簡単に連れて行かれたような気がしました。
あっという間に終わりました。
厄年の2015年、まだ始まったばかりです。どんな年になろうとも年の瀬には無事であることのみを喜べるものにしたいと思います。
それ以上、何を求めようか。