【マリーンズ・スタメン】
(中)岡田幸文
(遊)鈴木大地
(右)角中勝也
(指)クレイグ・ブラゼル
(三)今江敏晃
(一)福浦和也
(二)ルイス・クルーズ
(捕)川本良平
(左)チャッド・ハフマン
…先発、唐川侑己投手。
【ホークス・スタメン】
(左)中村晃
(遊)今宮健太
(中)柳田悠岐
(一)李大浩
(指)内川聖一
(右)長谷川勇也
(三)松田宣浩
(二)本多雄一
(捕)細川亨
…先発、ジェイソン・スタンリッジ投手。
今シーズン屈指の好ゲームでした。
マリーンズの先発投手はここまで0勝5敗、防御率も8点台を全く結果を出せていない唐川投手だったのですが、この日の復帰マウンドは圧巻でした。もちろん川本選手の巧みなリードもあったのですが(終盤になっても代打を出せなかったくらい!!)、今までとは全く違う投球を見せてくれました。ランナーを背負っても逃げず、スライダーもキレます。そして今宮選手を見逃し三振に仕留めたボールはまさにコースギリギリの素晴らしいボールでした。なんと、8回無失点!!
戦う唐川投手を、しかとこの目で見ました。
またホークス先発のスタンリッジ投手も「順当」と表現してもいいかもしれない素晴らしい投球でした。こちらも8回まで無失点。7回、8回は絶好のチャンスを得たマリーンズだったのですが、巧みに打ち取られてしまいました。
思えば、ここまでスコアレスの緊迫した試合を見たのが久々かもしれません。マリーンズに限らなくても非常に稀な投手戦。しかもテンポよく最終回まで来るという展開は見る者の集中力も途切れさせず、スタンドの熱気もものすごいものがありました。もちろん、お茶の間のそれも。
唐川投手、本当に良く投げてくれました。
そうなるとやはり唐川投手を勝たせたくなります。なかなか得点できない打線も恨めしくなります。そんな中、この日全く合っていなかった指名打者が!
クレイグ・ブラゼル!! 9回表の大詰め、こんなところで見事に放り込むとは!!
その裏は、西野勇士投手でした。クローザーにとってはもっともタフな場面もと言えるかもしれない最小得点差、1-0。クローザー1年目の西野投手にとってここで結果を出せばもちろん大きな財産となります。
長い長い、1イニングでした。ここまで真剣に打者、野手の一挙手一投足に注目したのはもちろん今季初めてでした。もちろん、投手西野の投じるボール一つ一つも、手に汗握って茶の間で目を見開いてしまうのです。
これぞ、プロ野球ではないか!!
一死から今宮選手が逆方向へヒット。そして3番柳田選手に対してはフォーク連投で3-2。最後はサインに首を振っての、ストレートでした。これで空振りを取ってしまう西野投手は本当に凄かったです。
しかし李大浩選手はフォークを見極めて四球、二死一・二塁。選ぶ李大浩選手の集中力も伝わりました。
迎えるは、内川選手。もう、祈る気持ちです。もちろんあそこまでの投球を見せてくれた唐川投手に勝ちを挙げてもらいたい気持ちもそこにはあります。一方で今後の西野選手のステップアップのためにもどうしても乗り切ってもらいたい場面。
さらにはマリーンズの今季の戦いをまだまだ終わらせないための貴重な一勝も見据えての、祈り。
一球、一アウト、そして1勝に対して(ファンとして)ここまで真剣に向かい合ったのは、いつ以来でしょうか。本当に素晴らしいゲームを見せてもらえました。
◇◆◇
マリーンズの先発ラインナップを考えると、本当に大きな唐川侑己投手の1勝でした。そしてこんなタフなゲームをものにできたことも大きいです。
野球を、しっかり堪能させてもらえました! 両軍に、拍手。
(7月1日・東京ドーム)
○マリーンズ
000000001=1
●ホークス
000000000=0
【勝】唐川侑己(1勝5敗0S)
【敗】ジェイソン・スタンリッジ(6勝3敗0S)
【S】西野勇士(0勝1敗16S)
【本塁打】
(ロ)クレイグ・ブラゼル4号①

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