驚異のバファローズ救援陣・・・(5・5京セラドーム大阪) | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 涌井秀章投手、7回2失点でした。序盤から球数が恐ろしく多かったのが失点のわりに悩ましくなってしまう点かもしれません。とは言え、彼の魅力でもあるきわどいコースへの絶妙のコントロールはだいぶみられるようになりました。なおこの日はMAX149km/hの速球も見ました。

 今年は球審によってのコースの取り方に「色」があるケースが多いようにみられるのでその絶妙なコントロールが生かされない場合もあります。そこからがキャッチャーの配球の腕の見せどころとなるのですが、これには経験が必要です。吉田裕太選手の2014年には、多くの教材があります。

 そして涌井投手は敗戦投手にほかならないのですが、「絶対的スターターの復活への道のりを歩む最中」を考えてはいかがでしょう。ここ何年かの西武時代より、はるかにいいと思います。徐々に往年の涌井投手の良さが見えてきているので、長いシーズンを見据えてもそこは期待してもいいのではないかと思います。

 却って、楽しみです。(涌井投手にしろ吉田捕手にしろ)公式戦ゆえそんな勉強なり調整なりの余裕を持っている場合ではないのかもしれませんが、そこを含めてのシーズンでもあります。終わってみれば必要な過程だったと言える日が来るのであれば、実に厚みのあるシーズンを堪能させてもらえたことになります。それは野球好きにとっては、大いなる喜びです。


【マリーンズ・スタメン】

(中)荻野貴

(二)鈴木

(一)井口

(三)今江

(右)角中

(指)サブロー

(遊)クルーズ

(左)伊志嶺

(捕)吉田


【バファローズ・スタメン】

(三)ヘルマン

(右)平野恵

(中)糸井

(一)T-岡田

(指)ペーニャ

(左)鉄平

(二)原拓

(遊)安達

(捕)山崎


 涌井投手は最初の2イニングだけで50球近く放ったらしいのです。これは中盤以降苦しむのかと考えてしまうのですが、なんだかんだで無失点。ピンチを招いても無失点で凌ぐピッチングはさすがでした。そして先制もマリーンズ。オリックス先発の松葉貴大投手から好調の1,2番だけで取った点でした。荻野貴司選手、レフト線への秀逸な三塁打で出塁すると、松葉投手の「宿毛自主トレの友」鈴木大地選手が一、二塁間を破るタイムリー。ここのところの鈴木選手は本当によく打ってくれ、気づけば3割を窺う打率にまで上げていたのです。ついこの前まで2割切っていたのに・・・

 しかし中軸が完全に抑えられたのがイタかった・・・ま、こういう日もあります。


 涌井投手の失点イニングとなった4回裏は本当にもったいなかったです。鉄平選手には第一打席と同様に1球もストライクが入らず四球。そしてバントで二塁に進んだ後、安達了一選手にタイムリー・・・この一本さえなければ、という試合でした。勝ち越しのホームは、その安達選手が踏むのですから。盗塁と山崎勝己選手の進塁打(内野ゴロ)で三塁に来てしまったところで痛恨のワイルドピッチでした。


 前日の西武戦のように1点のリードが簡単に吹き飛ぶ試合もあれば、その1点がかなり重くのしかかる試合もあります。「1点の軽重」ここまで顕著か!!・・・この日は、まさに後者でした。

 バファローズ救援陣が本当に素晴らしいのです。昨年は最優秀中継ぎを獲得した佐藤達也投手と平野佳寿投手が8,9回をしっかり抑えてくるゲームを見せており、ことマリーンズは全く手も足も出ない状態でした。しかし今年はその前に比嘉幹貴投手、馬原孝浩投手が入ってきてしまうのです。今季マリーンズの対バファローズ戦ではあまりにも西勇輝投手が素晴らしく、かつマリーンズも古谷拓哉投手が見事な「オリックスキラー」ぶりを発揮していたがゆえこの強力リリーフ陣を見ることはなかなかなかったのですが、いざ君臨されると・・・

 6回から1イニングずつこの四者が登場するというのは、まさに驚異です。案の定、抑えられてしまいました。たしかヒットも9回の岡田幸文選手の1本のみではなかったでしょうか。


 彼らを登場させない試合展開に持ち込まねばなりません。


 ただ今日の西投手は彼らの登場を仰がずとも驚異的なピッチングをしてきます。なかなか攻略の難しい相手ですが、マリーンズ先発はオリックスキラー。


 ものすごく見応えのある投手戦が待っていることでしょう。


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