村上龍『半島を出よ』 | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

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舞台は2011年。しかし書かれたのは2003年です。事件の始まりは2011年「福岡ドーム」でのパ・リーグ開幕戦、「福岡ホークス」対「千葉マリーンズ」。

…未来小説です。したがって2003年時点でダイエーホークスがソフトバンクホークスになるなんて誰も知りませんし、マリーンズだってロッテが保有しているかどうかわからないものでした。それに周知の通り2011年は東日本大震災の年、開幕は遅れてイレギュラー日程となり、マリーンズの開幕戦は千葉でした。もっともそんな事は誰も予測しません。したがって実名選手は誰一人出ていません。

しかしながら今の日本の置かれている状況を踏まえると、この本に書かれる危機は実際に起こってもおかしくないのではないかと思えるのです。怖い小説でした。
2003年も2014年も、国際社会における外国とのリレーションシップに欠く政治があります。危機管理も甚だ怪しいのです。そしてそれをもとに今叫ばれる「強兵」「靖国参拝」「秘密保護法案」「普天間基地」。

米国は失望を示し、中韓は心が離れて行きます。

徒に危機を煽って公約にもうたわないことを遂げようとするお家芸、「安全保障」の一語では納得できるものでしょうか。

よく調べ、取材されている濃い作品だけに、リアリティーをもって迫ってきました。

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