お遍路さん | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

昨年、15年ぶりに四国に行きました。遠征の帰り道に四国があったので「そうだ、人生初のアイランドリーグ観戦をしてみよう!!」というかなり巨視的かつ不経済な目論見だったのですが…なんとこれが空振り。雨天中止で観戦はなりませんでした。

15年前。坂東真砂子の『死国』という小説を読んでから四国に魅せられたというのは本当の話です。彼女の小説の特徴とも言われるホラーとエロスの融合がそこにもあったと見ますが、初めて見る実際の四国に恐怖とエロはありませんでした。むしろ楽しかったです。
四国と言えば「お遍路さん」が有名で、松山空港にはお遍路さんのための更衣室もあります。『死国』にもお遍路さんが出てきます。

お遍路さんは、四国にある88か所のお寺(札所)を回ります。徒歩で回れば凡そ2か月かかるそうです。当然順番もあり、1番の霊山寺(りょうぜんじ・徳島県)から高知、愛媛と回り、88番の大窪寺(おおくぼじ・香川県)がゴール。これを成就させると願い事が叶うと言われています。これを「順打ち」と言い、徳島県(阿波国)が「発心の道」、高知県(土佐国)が「修行の道」、愛媛県(伊予国)が「菩提の道」、香川県が「涅槃の道」とされます。仏界に至るプロセスなのです。

また逆に回るパターンもあり、こちらは道に迷いやすくて難易度が高く、「逆打ち」と言って「順打ち」よりも3倍効き目があるそうだと言われています。なお坂東ワールドでは「逆打ち」で死者を生き返らせようとする老婆が登場します。
このスピリチュアルな旅行、かなり魅力を感じました。いつかは「お遍路さん」しようと決意したものです。
…それから16年。できていません(笑)。時間的に無理っ。

ただ今では何度かに分けて回るパターンが主流で(菅直人元首相もこのパターン)、中にはタクシーなどを使って巡る人もいるそうです。

ああ…これはさすがに古の如く徒歩に限ると思ってしまうのです。『死国』の老婆ももちろん徒歩でした。
もちろん妻は絶対に付き合ってくれないであろう遍路の旅(笑)、私がやり残した事の一つです。

「セグウェイ遍路」…ダメかしら?(笑)

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