我孫子武丸『殺戮にいたる病』 | 町田ロッテと野球散策

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いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 見事に残ってくれました。もし落ちたら、絶対にWBCに一切の興味を持つまいとすら思っていました。

 角中勝也選手、おめでとうございます!

 現実的にはタレント揃いの代表の外野手の牙城を崩すのは2012年パ首位打者とはいえ難しいかもしれません。ただ、幼い頃からの努力で勝ち取った巧打を武器に、世界で戦ってほしいと思います。

 独立リーグ出身での日本代表となった角中、そして最近ではもう一つ嬉しいニュースとして、育成選手からのスタートでキャプテンとなった岡田幸文選手。下積みを経てのし上がる選手たち・・・これぞ、マリーンズの魅力です。ああ、魅せられて止むことなし。


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 また、騙されました。


☆我孫子武丸『殺戮にいたる病』

 つまらなかったという意味でも、裏切られたという意味でもありません。むしろ、逆です。いわゆる「叙述トリック」というものですが、この本を読む前に「きっと騙されますよん」と教えてもらってはいました。したがってはじめから防御を解くことなく読み進めたのですが・・・やっぱり騙されてしまったのです。

 巧妙!

 ただこの作品に驚かされたのは、それだけではありません。内容も迫るものがあります。

 現代社会における病理。あの連続幼女殺人事件が日本中を震撼させた折のことです。


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