こんにちは
UMIカウンセラーコースの真帆です。
小学校の先生をやっていたときに受け持った、小3のB君の話です。
B君はお友達を笑わせるのが大好きな、マイペースな男の子でした。
このB君。とても賢くテストはよくできるのに、ひとつだけ困った点がありました。
それは、字を書くのが大嫌いなこと。
全ての字が繋がっているような文字で、判別に苦しむほどでした。
きちんとしなきゃダメ!
という思いが、とても強くありました。
B君がきちんとした字が書けるようになるように、日々、声をかけ続けました。
その結果、B君は、少しずつ字が上手になっていったけれど、
少しずつ元気をなくしていきました
やがて、ある朝のこと。
B君は学校へ行くことを渋りました。お家まで迎えに行った私に、
B君のお母さんは、こう言いました。
「私は、Bに字を上手に書いて欲しいなんて望んでいません」と。
私はB君のお母さんの言葉にハッとしました
なんで、上手な字を書かなきゃいけないんだろう?
なんで、きちんとしなきゃダメなんだろう?
誰が決めたの?
それって本当? って。
その後は、登校しぶりをすることもなくなったB君。
4年生になりました!!
新しい担任は「Bは面白い!読めないような字だっていいさ!」と、B君の全てを丸ごと受け止めてくれる先生でした。
水をたくさん吸って、植物がぐんぐん生長するように、
B君も、B君らしさを取り戻し、メキメキ元気になっていきました
やっぱり、子どもはありのままを受け入れてもらうことで、
安心して成長して行けるんだ!
大人が、その成長の邪魔をするようなことだけはしてはいけない。
自戒を込めて・・・。