【栄養療法の落とし穴】自己流は事故流 | ゆるっと分子栄養学

ゆるっと分子栄養学

★あなたが主治医になる★
現役内科医が伝える ~体も心も満たす栄養学~

ご訪問ありがとうございます花 
Drみなみ と申します
内科医経験10年以上 ちびっ子3人のママ 
【心と体を満たす分子栄養学】 を発信していますむらさき音符
初めましての方は<コチラ>

 

 

前回、

 

栄養療法に関して、「怪しい」 だの 「インチキ」ドクロ だの

 

あまりいい評価をされない場合もある

 

とお話ししました。

 

 

↓↓まだの方はこちら

 

 

 

確かに、

栄養療法には問題点も潜んでいるのも事実です注意ドクロガーン

 

 

 

今日はその1つをお話ししようと思います上差し

 

 

 

例えば

私達、医者は 内科外来で

 

「健康診断で

 ヘモグロビンHbが低くて引っ掛かり、受診しました」

 

という患者さんが来院された場合、

 

 

まず、患者さんの

 

✅年齢 (高齢だから癌もありえるなーとか)

✅性別 (男性で貧血珍しいなーとか)

✅既往歴 (子宮筋腫ありかーとか)

✅飲酒・喫煙 (大酒だと貧血ありえるなーとか)

✅現在の健康状態 

 (どんな症状がいつからあるか、食事をとれているか、痔がないか、血便ないか

 激しいスポーツをやってるか とか)

 

などを問診し、色々な考えを巡らせたあと、

 

必要な検査をいれます。

 

✅血液検査 (血算一式、フェリチンなど鉄関連、CRPなど炎症系)

✅便潜血 (消化管出血がないか)

 

必要に応じで、超音波やCT検査などを行う場合もあります。

 

 

 

そして診断をつけてから治療をしていきます

 

 

 

 

内科医は日常的にこういった診療をしてきているので

 

 

まず最初に、

貧血に至る原因はどういった疾患があるのか

を、ざっと頭の中であげることを当たり前のようにするのです。

 

 

(思った原因ではなさそうな時は、

他に鑑別し忘れた病気はなかったか 

医学書を見返えして確認することも…)

 

 

 

勿論、

栄養療法でも

 

何でその疾患になったのか?

 

と、

必ず根本原因を知ることの重要性を述べています

 

そうしないと、

 

サプリを取り入れても改善しなかったりドクロ

 

逆にサプリを入れることで、数値がマスクされ

重要な疾患を見逃してしまったりドクロ

 

そういったことが起こるからですアセアセ

 

 

栄養療法のクリニックに受診する場合、

医師の診察があるので、

そういったことは起こりにくいかと思うのですが、

 

 

 

少し知識を身につけた人に関しては要注意注意

だと思います。

 

 

 

藤川徳美先生著の本「メガビタミン」などによって、

 

最近では、医学・栄養学を学んでこなかった人にも、

栄養療法の知識が、

広く一般の人に広まったように思います。

(私も藤川先生の影響を受けて本も何冊も読みましたよ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、少し栄養の知識をちょっと身に着けた人は

 

知識を身に着けてしまったが故、

色々分かった気になってしまうこともドクロ

 

 

 

 

Hbの数値が少ないから・・・・

   

下矢印

 

鉄のサプリ飲むか~炎うぉー!(気合の雄たけび)

 

 

 

など、

 

 

なぜ そういう結果に至ったのか をすっとばして

 

検査結果や症状 と 栄養素 を結びつける だけで

 

自己判断で安易にサプリを飲みがちなんです注意もやもや

 

 

サプリ飲めばいいってもんではない真顔

(血液疾患かもしれんよ?

消化管出血かもしれんよ?

鉄剤の過剰摂取の心配は?)

 

 

 

結局、そういう治療は

対症療法的なものになってしまうだけでなく、

自分の身体に害になってしまう可能性だってある

ってことを十分に注意していきましょう。

 

 

 

特に「メガビタミン」など

規定量を超えてサプリを飲む場合は

それだけ、体に影響も出やすいので

必ず血液検査・診察は定期的に受けるようにしてほしいです。

 

 

 

サプリの副作用の肝機能障害で、緊急入院になったり

内科受診もせず、サプリを飲んでいて、重大な疾患を見落としたり、

 

 

 

これだから 栄養療法ってのはヤベェえんだよ真顔

って言われないようにしていけたらいいな

って思いますお願い

 

 

 

自己流は事故流にならないように 注意しましょうね電球ニコニコ