【作品情報】
監 督 マイケル・マン
出 演 トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス、ジェイソン・ステイサム、他
上映時間 120分
ジャンル 人間ドラマ>サスペンス
【あらすじ】
L.A.の真面目で平凡なタクシー運転手であるマックス(ジェイミー・フォックス)は、プロ意識が高く、L.A.の複雑な道路網を時間帯によってある程度正確な移動時間を把握するほど。
ある日の最初の客・アニー(ジェイダ・ピンケット=スミス)と目的地への最速時間を賭けて、その賭けに勝利する。
職業は検事であったアニーから「困った時に連絡して」と名刺を貰う。
マックスがその場に停まったまま、何か感じのイイ雰囲気のある時間を過ごした…と、余韻に浸っている時に次の客がタクシーに声をかけてくる。
その客は、紳士然とした如何にも金持ちそうな身だしなみのよいビジネスマン・ビンセント(トム・クルーズ)だった。
マックスの目的地への速く正確な運転をビンセントは気に入り、「今日この後は自分の専属として走る様に」と高額な報酬で依頼してくる。
マックスは、「貸し切りは社則違反」と言いつつも、高額な報酬につられて依頼を受けてしまう。
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展開の読めない面白味を持つ映画の一つ^^
その面白味とキャラ設定に対する共感が出来るところがこの映画をさらに面白くしてるね^^
ビンセントとマックス。
それぞれ仕事内容は違うけれど、それぞれに高いプロ意識を持ち、1流と言われる域に達してる事。
やはり男は、ある程度知性があって、仕事がバリバリと出来ないとね^^
トム・クルーズ演ずるビンセントの哲学的な思想や人生観についても、色んな所で共感は出来るけれど…やってる仕事は、暗殺者^^;
でもプロ中のプロであるところは、やはり共感出来る。
一方のジェイミー・フォックス演ずるタクシー運転手マックスも、同様^^
車の運転が好きな者にとって、「(ただ速度が速いだけでなく)移動が速い」「時間帯によって、経路によって…それぞれA点からB点への時間読みが正確に出来る」「豊富に道を知っている」という事は、誇ってもイイ事^^
人生でも選択肢をより多く持てる事はイイ事やしね^^
レースなどで速く走るとか、技術高く運転する事もある意味では魅力ではあるけれど、道を選んで速く移動出来る事は、ある意味で技術と呼んでもイイかも^^
しろくま・まちゃるもこの域の達す為に日々運転してるようなもの^^
幹線道路やそれを補完する道路や…
その他「抜け道、裏道、住宅地内」をも熟知し…
速度を出さない範囲でも、人よりも早く目的地に着ける。
運転好きには溜まらない…努力や工夫で培える能力ね^^
この映画では、そうした…それぞれの職種に応じたプロ意識の高さが真っ正面からぶつかり合う。
トム・クルーズの分析力に長け、沈着冷静な態度と、ジェレミー・フォックスのキレてからの…もはや平凡な市民とは思えない行動力とのぶつかり合いは、それ自体が面白いし、それぞれが相手の先を読み合い行動していく様が、いつしか一緒に先読みしながら映画を観ている自分に気づく。
映画はその先読みをも裏切って、予想外の展開を何度も見せる。
だからこそトータルでも面白いんよね^^
ビンセントがこだわった部分に、今一つよく解らない点はあるけれど、何度か観たら理解出来るんかねぇ^^
アニーの存在は、映画で描かれていないエンディングのその後を暗示してる。
その後、彼女がマックスにどう関わり、マックスが引き起こした(巻き込まれた)様々な犯罪からどう救い、その後どうなるのか?
アニーが腕利きの検事である事や、個人的にマックスに好感と興味を持っている…序盤に描かれた伏線的なそういう雰囲気からしたら、その後は想像しやすいかもね^^