星の光を見つめながら プカプカとタバコをふかしてる
父ちゃんと肩を並べて 話したあの日を思い出すいつもは無口の父ちゃんが 不器用ながら話しかけてきた
都会の狭いベランダで二人 何気ない話をしている
子供の頃父ちゃんの背中が 大きく見えて憧れだった
ガッチリとした肩に乗ることが とっても嬉しくて大好きだった
※
やっぱり父ちゃんはスゴかった 言ってることが正しかった
話すことは少なかったけれど 生き抜く術をキッチリ教えてくれた
もっと早くに気付ければ良かった もっとしっかり向き合えば良かった
空を見れば一つの星だけが いつもより明るく光ってた
※②
幼い僕と妹 家族4人で 毎年夏は海水浴へ行ってた
水を怖がっていたこの僕は 小さな波でも泣いては逃げていたそして年の瀬が迫るといつも 親戚みんなが集まって
雑煮が並んでカルタや羽根突き ワイワイ楽しく一緒に騒いでた
いつしか月日は流れて父ちゃんの 大きな背中が痩せていき
ヨボヨボになっても生き抜いて ずっと最期まで頑張っていた
やっぱり父ちゃんはスゴかった そして本当に偉かった
最期に「ありがとう」と言われて 僕は何も答えられなかった
もっと早くに伝えれば良かった もっと父ちゃんと話したかった
僕は父ちゃんと母ちゃんの子供に 生まれてきて本当に良かった・・・
※Repeat