【松本秀樹流】犬に薬を食べてもらう方法。
先週、
犬に薬を食べさせるために
お願いしました。
今日はその続き。
薬は美味しいものではないが、
病気と戦うためにどうしても食べてもらう必要があります。
でも、
言語を持たない犬には
「この美味しくないものを食べると、あなたのその痛みや苦しみがとれるんだよ」
は説明できません。
かと言って、
本やサイトに書いてあるような
無理矢理、口をこじ開けて、できるだけ喉の奥へ薬を入れて、
口を塞いで、鼻を吹いたり、喉をさすったりして
飲み込ませる…は、
爪で犬の口の中を傷つける可能性がありますし、
これを続けた結果、
犬からすると、大好きなママやパパが嫌なことする、痛いことする、
怖いことする経験を毎食後に積んでいくため、
信頼関係が崩れ、
最悪は犬が飼い主さんを咬む可能性も出てきます。
この時の飼い主さんって結構怖いですよ。
え〜
犬の病気を治すための薬を飲ませているのに・・・
もう１度、言います。
言語を持たない犬には
「この美味しくないものを食べると、あなたのその痛みや苦しみがとれるんだよ」
は説明できません。
なので、
犬の行動学に沿って、犬との信頼関係を損なわず、
できるだけ美味しくない経験をさせない
『松本秀樹流・犬に薬を食べてもらう方法』をお教えします。
まず、
美味しくないことがわかると、犬は口から薬を出そうとするので、
できるだけ薬が舌に触れないように、
何か大好きで、薬が飛び出しにくいものに
薬を隠します。
おすすめは、こういう
専用のピルカバー
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急に言われても、そんなものないよ〜
という方には
例えば、犬が好きならバナナがおすすめです。
バナナを犬の口と薬の大きさ、数に合わせて切って、
縦に半分にも切って、こんな風に
薬を刺して、元に戻して軽く押しておきます。
バナナは果肉部に錠剤が刺さるので、
犬の口の中で薬がこぼれにくいので、
犬に美味しくない経験をさせる確率が下がります。
次に、
今まで犬がこれがあれば何でもする
というくらいの大好物を用意しておきます。
まさはる君の場合はこれ、
「京丹波自然工房」さんの
ジビエ肉のレトルト
「猪肉と自然栽培安納芋のシチュー」
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これには何も入れません。
で、
この薬が入ったピルカバー、バナナから
できるだけ薬がこぼれ出ない、
犬が薬に気づいて出そうとしないように、
片手に、薬入りのピルカバー、バナナを持ち、
空いた手に、大好物を持ちます。
①犬に薬が入っている好物と大好物、両方あることを認識させます。
②先に薬入りの好物の方を犬に食べてもらっている間に、
大好物の方を犬の目線より少し高い位置で持ち、
大好物の方が’気になるようにします。
これは、
【犬はその瞬間には１つのことしか意識できないこと】
を利用して、
薬入りの好物を食べている時に、すでに次の大好物のことを考えてもらうことで、あまり噛まないようにして（＝薬がこぼれにくい）
【犬が何かを口から出す時は必ず下を向かないと出せない身体の構造をしていること】
を利用して、
そのことを目線よりも少し上にある大好物を見ながら
意識してもらうことで
薬入りの好物を飲み込んでもらうことができます。
③最初の薬入りの好物を飲み込んだら、
短く一緒に喜んで、
大好物を食べさせてあげてください。
これはいつも通り、床からでもOKです。
これなら、もしも
初めのピルカバー、バナナから薬がこぼれ出て
薬の味がして美味しくないと感じても、
その直後の大好物がご褒美、給料となり、
その嫌な経験を我慢、耐えるようになってくれます。
わかりやすくいうと、
「嫌いな爪切り」の後のおやつ、
「嫌いな耳掃除」の後のおやつ、なイメージです。
この方法は
あくまでも薬が錠剤の場合に使える方法です。
薬が粉状の場合は、
味を感じさせないことは不可能なので
ごはん以外の好物に混ぜるか、水に溶かしてシリンジ、スポイトで
無理矢理、口の奥へ流し込むか。
この後は、
必ず美味しいご褒美・給料をあげてくださいね。
あとは、
バニラアイスクリームを溶かしたものに混ぜるなど、
強烈な味で薬の味をごまかす方法。
粉状なのは、痛み止めなど薬の効き目を早くする必要があるので、
アイスを犬に食べさせる〜なんて、言ってられませんし、
後者の方が信頼関係を損なう可能性は低いと思います。
もちろん
その病気や薬の成分によっては、
バニラアイスクリームが使えない場合もあるので、
必ず薬を出してくれた獣医さんに相談してくださいね。
食べてほしい薬を
上手に吐き出しちゃうわんちゃんは、
しっかり読んで、何度かイメージトレーニングをしてから
試してみてくださいね。
松本秀樹が
まさはる君に薬を食べてもらうために選んだ
『京丹波自然工房』さんの
「ピルカバー」と
「ジビエレトルトお肉」のご購入はこちらから
