
山梨県で産出されるぶどう品種において、白の【甲州種】が最も多く、ついで
赤の【マスカット・ベリーA種】となる。
代表的な甲州種は、楕円形で19×22mm程度、皮は薄い赤紫色をしている。
欧州系品種も広く栽培され、主に【カベルネ・ソーヴィニヨン】
【メルロ】、【シャルドネ】などが挙げられる。
ワイン生産量は、300,000hl程度で全国の30%強を占める。
栽培地は、勝沼・塩山・一宮・甲府など甲府盆地が中心で、長野県側の高い山々と
静岡県側の富士山脈系の山々に囲まれている。
笛吹川・釜無川などの流域斜面で昼夜の気温差が著しいことから、良質のぶどうが
得られ日本のワイン用ぶどう産地としては優れた土地といえる。
最近では、冷涼な気候を求めて北杜市の標高の高い所に畑を移し、欧州系品種を栽培
する動きもある。
大手ワインメーカーもここにワイナリーを所有し、サントリー登美の丘ワイナリーでは
赤ではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、白ではシャルドネなどを登美、登美の丘から
生産し、また貴腐ワインのノーブル・ドールを生んでいる。
メルシャン勝沼ワイナリーでは、赤のシャトー・メルシャン城の平、白ではシャトー・
メルシャン鳥居平などが代表的である。
サッポロワイン・勝沼ワイナリーでは、グランポレール勝沼甲州遅摘みやプティグラン
ポレール甲斐ノワール、また最近では海洋酵母を使ったワインなどもある。
マンズワイン・勝沼工場では、甲州種からバレル・ファーメンテーションや古酒などを
造っている。
山梨県内には90程度のワイナリーがあり、これらのワイン生産者からなる山梨県ワイン
酒造組合を中心にワインの品質向上や普及に向けた取り組みがなされている。
ワイナリーが多いのは、勝沼醸造、ルバイヤート、グレイスなどがある勝沼地区で、それ
ぞれのワイナリーが甲州種などを原料として個性的なワイン造りを実施している。
甲州種から造られた辛口ワインは、栽培技術や醸造技術の発展
と共に品質が大きく向上し、最近では世界的にも評価されるワインとなっている。
従来弱点とされていた、香りが少ないということを、近年の研究によって補い品質を大きく
向上させた。