見えない | アルツフルデイズ

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アルツハイマー型認知症になった実母のことと、
アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねます

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ここのところ毎回そうなのだが、
通院の時、あーちゃんは着替えのパンツと靴下を持ってきた。やっぱりお漏らしが不安なのかなー。

そして、今回は歯ブラシと洗面台を洗うスポンジ、何故かスプーンも持って来た。
歯ブラシがペンと揃えてキチンと手帳に挟まっているのがシュール。

何だってこんな物をわざわざ通院の時に持って来るのか意味もわからないんだけど、それより問題は、「持って来てしまった物を元の場所に戻せない」こと。

特に歯ブラシが無いと歯磨きが出来ないので、何度も何度も
と言い聞かせ、
と目立つ色のメモまで付けて老人ホームに帰した。

しかし、翌日電話して確認すると歯ブラシは洗面所になくて、

と言い張るあーちゃんにバッグの中を確認させると、やっぱりバッグに入っていた。


…文で書くと簡単そうなんだけど、バッグの中から探し出させるのがこれまた大変で…
本人は「ない」と思い込んでいるので、探させようにもあーちゃんの目には歯ブラシが映らないのだ。


実は、ちょっと似たようなことが別でもあった。

あーちゃんの通院後、なーにゃんと駅ビルのトイレに入ったら、女性用トイレにおじいちゃんが入って来た。
「ここは女性用ですよ!」
と声をかけられても何やらブツブツ言いながら出て行かない。


声をかけたが、男性用はないと言い張る。
「いえ、ありますよ」
と、女性用トイレから出て男性用トイレまで誘導しようとしたのだが、
「いや、ここにはないんだよ!」
と聞かず、反対方向に歩き出して行ってしまうおじいちゃん。

流石に他人様を引っ張ってトイレに連れて行くのも何なので放っておいたけど…
何なのあの思い込み⁉︎

だって、トイレの入り口はちゃんと見えているのに…
「ない」と思っているからおじいちゃんの目には映らないんだね。
あーちゃんと同じだね。

これは認知症関係なく、高齢者特有の「視野が狭くなる」というヤツなのかしらね。
本人が「ない」という物を探させるって、すごく大変だよね。


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