第3回スイーツコンテスト ROLL-1 グランプリ
試食審査の後は、各選手からの1分間のプレゼンテーション。
地産地消ということで、故郷の素材を使用されていますが、聞くのも食べるのも初めてのものもありました。
選手一人一人のこだわりや作品へ込めた思いがお伺いでき、ちょっとホロっときそうなエピソードも。
そして、部屋を移動して、集計、審査へ。
1時間に及ぶ審査の結果、ついに表彰式へ。
まず、平岩さんから我々特別審査員が選んだ特別賞の発表です。
そして、栢沼技能局長より、第3位の発表。
加藤理事長より、優勝作品の発表。
農林水産省の菓子係長より局長賞の発表。
我々の選んだ「北海道もろこしロール」がダブル受賞。
受賞作品はこちらです。
我々の中でも、点数が高かった作品。
何より、岩手の山々が連なっている風景を表現し、山葡萄をイメージしたというデコレーションのデザイン性が素晴らしい。
煎って香りが立つようにしたというそば粉の香ばしさと、中力粉を使用し、粉のしっかりとした食感が味わえます。
すだちの酸味とミルクチョコの相性がよく、simple is bestな作品。
すだち=巣立ちと、ご自身の成長を掛けているとこが、また粋。
香川のお菓子作りの延長線上であることを意識し、素材の持ち味を十分に生かすことを考えて作られたそう。
農林水産省局長賞と我々の特別賞をダブルで受賞されたこちら。
もっちりしっかりした生地に、「ゴールドラッシュ」のペーストに、粒が食感をプラス、そして、北海道味噌のバタークリームの隠し味が、塩味とこくをプラスしていて、とても評価が高かった点です。
見た目も、とうもろこしの葉を巻いていて(食べられませんが)、表現力豊か。
わたし個人的には、「麦こがしとりんごの雑穀ロール」が気に入り、口の中でぷちぷちはじけるアマランサスがとても面白いと思いました。
おっかなびっくり食べた玉ねぎのロールケーキも、玉ねぎのコンフィチュールがまるでフルーツのように甘く、表面を覆っている飴色のコンポートが形が全く崩れていなくて素晴らしい。
ただ、手間を考えたら、販売用には不向きかもですね。
ホタテを醗酵させて作った「ホタテ魚醤」を使用したロール。
塩味と甘味のバランスが絶妙と、ツーの方が大絶賛。
魚醤ということで、やはり香りにくせがあります。
ご家族を思うエピソードにほろっときてしまったこちらですが、仙台味噌のブリュレ、米こうじ、蔵王クリームチーズと地産地消の素材を使って、とてもまとまりのよい味に仕上がっていました。
ただ、せっかく味のまとまりがいいので、デコレーションがなくシンプルな方が逆にいいのではとの意見も。
見た目の愛らしさは抜群。郷土素材の「焼き米」がうまく使われ、食感をプラスするという役割をきちんと果たし、かつ他の素材からそれだけ浮いたりせず、今すぐに店頭に出しても、大人気となること間違いなしのチョコレートロールケーキ。
選手の皆さん、お疲れ様でした。
そして、関係者の皆様、ありがとうございました。