思いつく限りの努力はしてる

お金も体力も注ぎ込んで、どうにか現状を打破したいと願うから


なのに
少しずつ、心が崩れて行くのを感じる

好きだったことに、心が動かなくなっている自分がいる

なるべく追い込もうとしている
昔ほどの情熱がなくとも、目の前のことに集中しようと



なにも、感じなくなってきたのです

ただ1つのことを除いては



うれしいとか
しあわせだとか

そういうものを感じることが出来なくなってきた


しあわせであるべき瞬間でさえ、連想するものは

悲しみ



もしも、とか

あの時、とか


そんな枕詞が付くのです



いけないと自分でも思う
このままでは虚無に飲み込まれてしまいそうで
必死に足掻いているのだけど

足元が底なし沼のようで
もがけばもがくほど、深みにはまっていくようで

まっすぐに立てない



それが情けなくて、どうにかしたいのだけど
本当に、どうしようもない

カウンセリングとかセラピーとか、そういうものを利用しようかとも思ったけど
見知らぬ人に1から話したくもない

だけど、知ってる人には話せない


当たり前なんだけど、最愛のパートナーと死別した人なんか周囲には居ない


これは特別感なんかではない



孤独感



世界でたった一人

ただ一人の理解者を失った

私が、私のままで居て良いと
唯一認めてくれた人



親も、兄妹も、友人も、
あるべき姿を求めて来る中で
たった一人、そのままで良いと言ってくれた人


あなたに逢って、ようやく外した私の仮面を
再びかける日が来るなんて思わなかった


以前より厚く
ずっと脆くなった仮面を
壊さないようにして使い続ける



いつまで続くのだろうか?

どうしたら抜け出せるのか




そんな時間が、もう4年流れようとしている



正気を保つほどに、身体は悲鳴を上げている

頭では自分の肉体がかわいそうだと思っている
薬なんか飲まずに暮らしていきたい



だけど、文字通り
脳が停止して動かない

自分で自分の身体さえコントロールできない



ならばいっそ
そう思い、心に、感情に焦点を合わせてみたけど
結果は何も変わらなかった


昔で言うなら、恋煩い




ああ、いま分かった

会いたくて、会いたくて

それを叶えるために、自分で自分の身体を痛めつけているのかもしれない



生きていくこと
天寿を全うすること

それは私の使命だと思っている


だけど、知らず知らずの内に
その時間を縮めようとしていたのかも




泣きはらした顔なんかで再会したくないよ
最高の笑顔で、再会を迎えたい




なのに頑張り方が分からない







あんなに大好きだった歌さえ、今は心に響かない









もう一度
もう一度だけ、助けてください



歌の力で、私にまっすぐ立って
自分で歩ける力をください





恋はなくとも生きられるけど

生きて行くのに支えが必要



また夢を見た。

螺旋の建物。
半フロアごとに部屋がある。

一階のロビーでは、周囲が私の結婚相手を探すパーティーの準備に追われている。



「どうだって良い。誰だって同じ」



私は重い気持ちのまま、一人になるために階段を上る。



途中、偶然にTSちゃんに出会い、気の毒そうな表情をしながら私に鍵をくれた。

ピカピカの銀色の鍵が二本。

受け取った私は、手のひらの鍵を愛おしく口付ける。

「やっと…弔いに入れる」



夢の中では、屋根裏のような隠し部屋のような場所の鍵。

アナタの部屋だった事になっている場所。



私が足早に階段を上り始めた所で、目当ての部屋の裏口にあたる階下から誰かが出て来た。

何故か私は物陰に隠れた。





そこには、ドレスアップした愛しい人の姿があった…





どうしてなのか分からない。

だけど嬉しさと切なさが声にすらならず、涙してその姿を見つめた。



TSちゃんが
「どこに行くのか?」
そう聞くと、



「勝って、帰る為に行く」

不機嫌そうな顔で、アナタはそう言った。





きっと、結婚相手探しで勝ち残るため。

私には自分しかいないのだと、再認識させて安心して眠るため。

一瞬でそう悟った。



声もかけられず、颯爽と歩くアナタをただ見つめていた。





そこで目が覚めた。



お決まりのように、有り得ない人の姿を捜す。

本当はどこかに居るはずなのだと、

失った事の方が夢だったのだろうと。





何処に居るの…?





やがて覚醒が現実を突き付ける。


そして私は、更に苦しみ涙を流す。





ただ会いたいだけ。

幻でもいい。


笑った顔がみたい。

夢でもいいから。



せめて夢くらい、しあわせな物がみたいだけなのに。
時折、
不意打ちで過去の出来事が蘇る。



息をひきとった瞬間の瞳には長い間つきまとわれた。



今はお骨上げの、初めて見るアナタの骨。



黒く残る病巣は、私が激しく憎み続けた仇敵。

こんなモノに、一番愛する人を盗られた。



悔しくて悔しくて

人目さえなければ叩く潰したいほどなのに、

ソレだってアナタだから手が出せない。



辛い。

時間が経つほどに辛い。

三年も経てば、心も整理されて行くと思っていたのに。



誰かを愛そうともしたけど、

失う恐怖に体が動かない。



もう一度恋をして、

愛する人が出来ても、


いつかは死が二人を引き離すでしょう。



もう二度と愛する人を失いたくない。

あんな想いをするくらいなら、孤独と戦い続ける方がずっとマシ。


愛する人にも、私のような想いをさせたくないから、

他の人を愛せない。



いつまでも
わたしだけが取り残されてる



アナタの夢だけを求めて眠る。
それが一番のしあわせ。



わたしはイヤな女になった。



それが情けないから、余計に凹む。