[短編小説] 呪われたバイク | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

ハーレーの中古ばかりカーセンサーで見ているとおかしな夢をみるものであれはbituboのショックをネットで注文した夜のことだった

 

”それはおれのバイクだ”

わたしが狙いをつけていたバイクに他の男が乗っていた。

買った訳でもないネットで毎日のように見ていただけで注文もしていなかった白いFXDL、なぜ自分のバイクと断言したのだろうか

そういえばやけに体が軽い、ちょっとジャンプするだけで宙に舞った。

わたしは死んだのだろうか?

そんなこと今はどうでもいい、今は一番手のバイクが他人の手中にあることだ。

”おのれ~”

乗ってる男への憎悪しかわたしには沸いてこなかった。

そんなに欲しけりゃ内金だけでも払っておけば良かったじゃないかと冷静に考えればわかることだが魂だけになった存在では考えられない。

 

他人の手に渡ったからにはどうやってお気に入りのバイクを手放させるか考えてしまう。

男には私の姿は見えないようで男に何をしても気づかれない。

 

ドライブベルト切る

タイヤをパンクさせる

ブレーキが利かなくなる

立ちごけして足の骨を折る

今のわたしは考えるだけでなんでも可能だった。

さすがにそばにいなければ出来ないが見える範囲であれば工具がなくてもねじを緩ませることができた。

 

そうして男の乗るFXDLはタイヤが走行中にバーストして大型トラックと正面衝突して事故死した。

 

ここでバイクが事故で廃車となるのはわたしの本心ではない。

バイクは無傷でなくてはならない。

無傷なバイクは再び店頭に並び過去のことは伏せられ事故物件の如く何もなかったように再び新しい買い手が現れる。

わたしにはそんなことは許せない。

 

今度の乗り手はちょっと趣向を変えてやろうと思った。

その為にヘッドライトを明るいLEDに変えた。

バイク店の店長に夢を見させ洗脳したら面白いように出来た。

今度の買い手は30代の若い女性で仕事は水商売風だった。

男に貢がせて生きている癖に大型自動二輪をなぜか持っていた。

人の趣味に口出すつもりはないし何を仕事しようが興味はないがあのFXDLに乗るのは我慢ならなかった。

 

夜に女が帰宅するためバイクに乗ったときわたしは血まみれの顔をバイクのミラーに写しこんだのだった。

女は悲鳴をあげ道路の電信柱にバイクで突っ込んでいった。

わたしは笑いが止まらない。

 

もはやバイクに関心がなくなり事故死させるのが楽しい、愉快で溜まらなくなった。

”いててて”

笑っていたわたしの額を誰かが鷲掴みした。

手の指の爪がわたしの頭の皮膚に食い込んで頭の肉を割く。

”あんた、こんなことしてると地獄いきだよ”

聞いたことがある声に懐かしさを感じる、わたしの知り合いだろうかちょっと回想してみる。

 

顔が見えた瞬間、わたしは部屋で目覚めた。

夢だったのだ。

さまざまな夢をみてきたが悪霊の経験をしたのは初めてのこと。

 

その日の午前10時にわたしはバイク屋で白のFXDLの契約をした。