短編小説 Z432 第2部 R15 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

幸子さんがパンツを貸してほしいと懇願する、女性の下着なんて皆

無だし両親のものは処分したのか下着1枚ないわたしのパンツもあ

るかわからない。運がいいことに生前しまっていたタンスの中に4

5枚見つけたのでその中からキレイな状態のパンツを貸すことにす

る。

パンツは代用できたがブラジャーは代用品がないのでTシャツを着

てもらう、勿論ノーブラである。先程は風呂場ではっきり見せてく

れたが思わず視線を伏せてしまい見るチャンスを自らが潰してしま

った意気地がない男なので心中では抱いてとせがまれれば叶えると

思っているが実際に望まれればなんだかんだとこじ付け逃げるかも

しれない。それでは生前と同じで機会を逃す人生を送ることになる

あんな機会を逃してばかりの人生は2度と御免だ、変わらなくては

ならない。下着を持ってきたと彼女に伝えると扉が開きわたしは腕

を掴まれ引っ張られた。

 

「流しっこしようよ、一人で入浴するのはつまらないもの」

「でもなぁ」

「でも、しかし、だけどは無し君は返事だけすればいいの」

 

当初は断るつもりだったが彼女の強引さに押し切られ結局一緒に入

浴することになったが彼女の積極さに心中では有難うと言いたい。

”きて”と言われただけでは浴室に入らなかっただろう、同時に体の

動きがあったからこそだ。

仮性包茎は女性から嫌われ男性から自信を奪う、見られて恥

ずかしいだけではない、自信のない部分だから見せたくない

のが理由だ。

 

「なんで男の癖にタオルで隠すの?」

「だってさ」

「だっては禁句って言ったでしょ」

 

そういう彼女は左手は腕を使い両胸を隠しているが豊かな膨

らみは隠しきれず月が里山を覆うようだ。右手は恥毛を手の

指で隠すタオルを使わないその姿がエロチックで妙にセクシ

ーで海綿体に血が集結していくのが自分にもわかる。

背後に回り込んで私の腰に巻いたタオルをはぎ取り石鹸を手

取り両手で素早く擦る、泡立った手で隆起した”ブツ”を擦

ると痛みが走った。

 

「いたっ」

「痛かった?ごめんねお口で”クチュクチュ”するから」

「そんなことしてくれなくていい、臭いし汚い」

「君のなら平気だよ、わたしが食べたいの」

 

彼女は前に座りこむと彼女の胸の頭が勃起していた。硬くな

た"ブツ”を口で咥え込む際髪の毛が気になったのか片手

自分の髪を回す。その姿がそそり股間に痛む。

その後浴槽にてをかけた彼女を背後から貫くと痛みを感じた。

 

「んぎゃつ~いでっぇ」

「いててっ」

 

若い女性が発したとは思えない絶叫、彼女は初めてだった。

結局浴槽で7回彼女と7連戦、蕾から花びらへ開花させた。

そのあとベッドへ移り3連戦したら其のころには悶絶する表

情を見せ肉汁は溢れ出していた。

 

彼女サチと交尾した日から2日後のことその日は晴れで実家

の横浜まで彼女の車で一緒に行くことになった。彼女の亡き

の忘れ形見はどうやらZらしくどんなZだろうかもしかした

240ZGかと期待に胸膨らませ車中で思いを馳せる。実

家に到着すると大きな洋館の2階建てしかしながら車庫が見

当たなかった。

 

「車はどこ?」

「ちょっと待ってて」

 

庭の芝生がアコーデオン式に開き幅3メートルはあろうか地

下への通路が現れる。彼女の後に続き斜面を歩いていく、ア

スファルトで舗装された路面を数メートル歩けば傾斜は終わ

り広大な地下室が現れ数台の車が並ぶその一番奥シートカバ

ーが掛けられた車が置かれていた。彼女は無造作にシートを

剥がすと現れたのは2シーターのS30型Zだった。

わたしのZとは違い真紅のボディは美しく艶があり黒いホィ

ールはかぼそくスチールと思うが錆はまったくない、タイヤ

も今では考えられない細さで175である。

 

「なんだノーマルかよ」

「黒くて薄汚いホィールなんだよね」

「ノーマルじゃみてくれない?」

「そんなことないよ」

「ボンネットあけるよ」

「うん」

「なんだこのエンジン」

「どこか変?」

「雑誌でみたことがあるエンジンだ」

「ノーマルじゃないの」

「ノーマルは上に箱のようなものがあるだけ」

「思い出したむかしのGT-Rのエンジンだよ」

 

其のころのわたしはS30にGT-Rと同じS20が載ったモデル

販売していたとは知らなかった。S20エンジン2カム4バ

ルブ6気筒SOLEXキャブを3連装しステンレス製タコ足で

排出するデュアルマフラーもステンレス製でレーシングカー

と同じエンジンをデチューンしったものだ。

 

「早速エンジンをかけてみようか」

「はい」

バッテリーにターミナルをつけると新品のバッテリーみたい

メーター内のインジケータを明るく灯す。電磁ポンプが作

動をはじめ音を奏でる。自分のS30と同様にコンソールに

るチョークレバーを手前に引きセルモーターを回すとエン

ンが轟音を立てて回りだしたが数分エンジンを暖機運転さ

たらエンジンがストールし2度とエンジンが息を吹き返す

とがなかった。

 

「やっぱり故障してるのかしらね」

「そう考えるのは早計だ、サチは燃料をどのくらい入れた?」

「ふつうのレギュラーガソリンを15リットル」

「それだ!このエンジンはねハイオク使うんだ」

 

一旦入っているガソリンを抜く必要がありそれからハイオク

入れる近年のハイオク仕様の車はそんなに神経質になる必

要はなくエンジンの始動性は落ちるしパワーダウンするがそ

れでも走る。決定的に違うのは1978年当時のハイオクは

有鉛ガソリンで現代では無鉛ガソリンを使用している。ちな

みに欧州や米国ではレギュラーでも日本とオクタン価が違い

逆輸入のバイクに日本国内でレギュラーガソリンを使うとエ

ンジンの掛がかりが悪くなる。

とりあえずガソリンをタンクから抜こうとしたが受け皿がこ

家には無く私の家まで行けばあるがここから往復するには

距離があり過ぎた。工具は一揃えあるが必要な22ミリのス

パナがなくこれではタンクのドレンを外せない。

 

「ホームセンターへ買いに行こう」

「今日のお昼には戻ってこれるよね、仕事が入ってるの

「多分大丈夫じゃないかな」

「わぁ~い一緒にお買い物だ」

「余計なものは買わないぞサチ」

 

車から降りてホームセンターの店内を目指し一緒に歩くと人

の目が気になる、わたしの思い過ごしかと思ったがそうでは

ない。わたしじゃなくサチのほうを見てるのだ。

 

「ねえサチ、なんかすれ違う人々見てるよ」

「気のせいじゃない?」

「おまえ歩くとき尻振って歩いているからじゃないのか」

「そんなことないよ普通だよ」

「この豊かな尻のせいだ」

「やん、痛い叩かないで」

 

タイトなジーンズを履いた尻は尻肉のラインを強調、叩くと

”パァン”と良い音がした。

 

「モデル体型なんだから上着を腰に巻いたほうがいいんじゃ

 ないのか」

「仕方ないじゃないモデルのアルバイトしてるんだもん」

「モデルにもいろいろあるけど何のモデル?」

「一応ファッションモデルだよ、知らなかったの」

 

わたしはファッションモデルのお尻を公で叩いてしまった。

仕事で尻を見せないだろうな、赤く腫れていたらどうしよう

と思ってしまった。

ホームセンターの店内ではさまざまな商品が陳列されてはじ

めて訪れた者の目を奪う。建築資材、家庭用品、車用品、梱

包資材、DIY工具、園芸資材、100円ショップ、室内補修

部品、料理道具、料理で使う料理人向けの大きな鍋などもあ

る。

 

「ねねね、あんな大きな輪ゴムで何するの?」

「あの大きな掃除機だと吸い込みは強いかな?猫ちゃんも吸

 い込まれたりして」

「あ~うるさい、一人で見に行ってくれば」

「ねぇ」

「今度は何だよ、おれはメガネレンチ買いに行きたい」

「あのローファー買ってくれない?」

「モデルだったらあんな安物じゃなくブランド品買えるだろ

 う」

「値段じゃないのよ、君に買ってもらう事に意義があるの」

「1200円の靴を貰って嬉しいかぁもっといいやつ買って

 あげるよ」

「それはまた次の機会に、今日は一緒にホームセンターに買

 い物にきた記念に欲しいんだ」

 

結局、彼女の為に靴を買ってあげた。車に必要な資材は彼女

の家の車に使うからと彼女サチが支払ったのだった。

わたしとサチは彼女の家へ戻ると時刻は11時、確か仕事が

午後にあるとか言ってた。仕事場には駐車場が無くタクシー

かバスで行くしかないがバスや電車には発車時間があり渋滞

もあるから自分の希望する時刻に到着しない、運が悪ければ

遅れてしまう。

 

「おれが車で送り迎えしようか?」

「悪いよ現場まで2往復することになっちゃう」

「いいよ、どうせ車のエンジン掛けるためにここまで来たん

 だしエンジンを掛けるまで家へ戻るつもりはないし車もな

 い」

「サチを送った後でガソリンを抜くから、時間さえ教えてく

 れたらその時間に間に合うように迎えに行くよ」

「嘘,本当に?」

”やったあ仲間に彼を自慢しよ”

 

サチコがそんな企みを持っていたとも知らずわたしは送るだ

けだと考え帰宅したら早速ガソリンを抜こうと思っていた。

都内に入り言われる通り走っていくと初めての道は方向感覚

を狂わし現在位置が分からなくなってくる。いつの間にか某

テレビ局のスタジオ前だ。駐車場はないと言っていたのに彼

女は駐車場の入り口を案内する。

 

「駐車場ってない筈じゃなかったの」

「今日はラッキーなことに駐車場が空いていたんだよ」

「そこに入って」

「ちらりと幸子様って書いてあったような」

「見間違いよ、そんな訳ないよ」

「モデルといってもたかがシガナイアルバイトよ指定の駐車

 場なんて持てるわけないでしょ」

「そりゃそうか」

 

到着時間を1時間間違えて来たそうでお茶でも奢りたいと喫

茶店に行こうと誘われてしまった。何も食べていなかったの

で空腹だったため誘いにのることにした。しかし芸能人では

ない一般がテレビ局の喫茶店に入れるのかガードしている警

備の男達入室を拒まれるじゃないのかと歩きながらも悩んで

いた。

 

「あ、こっちこっち」

 

呼ぶほうを見るとテーブルに若い女性が3人座り一人がこっ

ちを向いて手招きする、彼女は手を振り答えた。

同じアルバイトモデルの仲間だろうかみな細い体系で美人ば

かり、スタッフには見えないので女優かモデルだろう。

 

「こんにちわ」

 

わたしは初対面だから挨拶したのだがまるで無視、女性たち

私の存在がみえないのかわたしが同席してるのに無視して

会話を続ける。そのうちの一人がわたしの存在に気付いたの

かわたしに話しかけてきた。

 

「だれ?」

「サチさんの友人をさせて貰っているユキオと名乗る者す」

 

美人女性の話しかけに舌を噛んでしまった。

 

「あ、そう」

「友人じゃなく彼氏なのよ」

「そうなんだ、サチさん付き合う男性いたんだ」

女性特有の値踏みがはじまり3人に査定されてしまう。

「本命じゃなくアッシーくん?」

 

わたしの古びたジーンズ、穴が開くTシャツヘたるスニー

カーを見てそう判定したのだろうがサチはその言葉で不機嫌

になる。

 

「ちょっと未希、失礼なこと彼に言わないで」

「彼は本命、身も心も愛しているの」

「怒らないでよサチ、ごめーん」

「だったら彼にT シャツくらい買ってあげなよ」

「そうだね」

「いいよアルバイトでしょ」

「誰がバイトなの、サチはトップモデルでテレビ局のディレ

 クター、プロデューサーだって頭が上がらないんだから」

「なんだって!?」

「だってぇモデルは副業だもん、本業は詩人だし」

「話は変わるけどサチ、あんな古い車どうするつもり、あの

 金額ならポルシェでもアウディだろうと買えるじゃない」

「その話はオフコメントで」

 

どうやらサチはポルシェでもアウディでもない古い車を買っ

たらしい。そんな車買ってどうしようと言うのか、車好きで

自分で乗るのだろうか次回の話で教えるかもしれません。