遮光カーテンで窓を覆っているのに外に女が歩くのがみえる。窓の
横を歩いていたのにわたしのベッドがある付近まで歩くと女は向き
を変えこちらを見つめると見えない筈なのにわたしには女の顔が見
えた。カーテン越しで見えない筈なのにわたしの存在をはっきりと
視認できたようで最もわたしから女の風体が理解できたようだ。
時刻は深夜、これは夢だ、夢に違いない。
だが夢にしてはあまりにも鮮明で肉体は寝ているのに精神だけが起
きている感覚、以前にもこういう感覚には覚えがある。そうだコロ
ナで倒れたあの時にもあった。
しばらくすると猫のマリが窓を開けてと鳴くが今窓を少しでも開け
るとあの女霊が部屋に入ってくる気がした。
”マリ”
とだけわたしは言うと外で泣いていた猫は猫は泣き止んだので他の
出入り口を探しに去ったのか?それとも女霊が窓を開けさせる為に
猫に成りすましたのか定かではない。
起床して朝6時半、目覚めてから1時間経過した頃だから意識はし
っかりしていた。一瞬だけ髪を上に束ねた若い女の顔が部屋の中に
現れ蒲池幸子に似ていると思った。