[短編小説] 七草粥 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

 

わたしは空腹に困りはて道端に倒れたが道行く人は素道り、乞食の

ように汚い身なりのわたしだったので自己防衛から関わり会いにな

のを避けていた。しかしひとりの女性が近づいてきた。

 

「おまえ、どうした?腹が減っているのか」

「乞食に構ってる暇はないよナズナ」

「そんな事言ってるからお前は駄目なんだよ」

「これでいいか?」

 

女は持っていた笹の葉で包まれた握り飯をひとつ分けてくれた。空

だったわたしは被り付いた、空腹だった為かあまりの美味しさに

涙が溢れ出した。すると3人組の仲間らしき女性が合流し漬物を分

けてくれた。

 

「握り飯には漬物がないとな」

「だったらすずなより蘿蔔(すずしろ)だろうよ」

 

ここは一体どこだろう?日本では考えられない服を纏う胸の膨らみ

誇示する女達の服装、戦士らしいがまるで中国の三国志に出て

きそうな服装ではないか、7人の女達は誰もが引き締まった体形で

ある。その癖、尻はぼた餅のように柔らかそうそんな尻を上着で隠

すような服だがチラリと見える瞬間がある。上着と違い現代に近い

黒のレースで作られたショーツそのものだ。

 

食の恩に報いる為にわたしは女達に同行、決して綺麗な女戦士の

身体に心奪われた訳では決してない。わたしはどこかの王族か殿

さまとでも闘うのだろうと考えていたが敵は違った。

 

「相手は魔王よ」

御形は言った。ナズナとセリも難しい顔だ。

他の4人繁縷、仏の座、菘、蘿蔔も親の仇らしく厳しい顔でいる。

 

てっきり人型だと思っていたのでわたしは驚愕した。

 

「TーREX、ティラノじゃねえか」

 

それも2枚の翼を持つ空を飛べるティラノサウルスだ。勝てる訳が

ない。奴が遅い掛かってきた時私はもう駄目かと目を瞑り死を覚悟

たが眼を開けてみると森ではなく白い部屋の天井だった、夢であ

った。

 

その日、わたしは起きると夢の続きを見るためにスーパーへ七草を

買いに出かけた。

 

おわり

 

この物語はフィクションであり実在の

人物団体には一切関係ありません