[短篇小説][r15][残虐] 経験 | 妄想小説日記 わしの作文

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医師から大腸がんの宣告を受け余命3か月と言われた。

 

人の為にと思い勉強して医大に入りインターンとして病院で研修したが医師への道は遠く果てしないことを知り研修1年目では半人前、2年目から要約3年目の看護師と同じ土俵と入り一般的な医師になるにはまだ4、5年が必要と思うと愕然とした。それでも人の命と向き合う為には長い研修期間が必要と研修の一環で登った山、本格的な登山で考え直し心機一転したがそんな頃大腸がんの宣告を受けた。

 

人は余命宣告を受けたときどうするかというと自暴自棄になりなにもかも嫌になる、やってみたことがない事をしてみたいと望む、人の為に何が出来るかと考えるなどであろうが医師の道を閉ざされた青年はそうは考えなかった。病院を辞め最初は比較的容易にとれる資格

介護師、フォークリフト従事者、玉掛けなど仕事に関わる資格を取ったが仕事を探している訳じゃない。と考えると余命があと少しだったら

法に触れても構わない、違法でも警察に捕まり留置されるだけ、悪くても死刑になるだけだ、病死で死ぬのも死刑で死ぬのも変わりはないと思うようになっていった。はじめは銀行強盗これは銀行員の警報によりうまくいかなかったし車の窃盗も最近のセキュリティによりうまっくいかない、そこで農家への空き巣をしてみると意外なほどうまくいった。農家に警察は網を張って待ち構えるの知ってか農家への空き巣は2度としなかったのは青年の目的は金じゃなく経験が欲しかったからである。

 

電話で詐欺を試してみるといとも簡単に500万手に入る。あまり金の入手は目的ではないしかし乍ら生活費に金が掛かるもの、余命が2か月をきった現在、青年は目的を金品強奪から趣きを変えた。

寿命があと僅かだったので金銭は必要なく生活に支障がなければ最低限の金さえあれば良かった。そんな時だった次のターゲットとしていた老婆から先に大金を持ち出された詐欺グループは老婆に電話をした者を探していた。先に電話をし金額を振り込まれたので警察からの警護は厳しく再び詐欺の電話を入れるのは不可能になった。夫が死去して保険金が入った老婆から1000万を振り込ませる筈が徒労に終わってしまったから詐欺グループの怒りは心頭だ。自分が詐欺グループに狙われているなど思いも知らない青年は自宅で次は何をしようかと思い巡らせていたのだった。

 

青年は2階立ての階段が東西に2か所つけられたアパートに住んでいる、東西に長いアパートの建て方だから階段が2か所必要とオーナーは考えたのかもしれない。一番左側の部屋が青年の部屋で偶然にも階段はすぐそばにある、階段が近いということで他の住人にはあまり合うことがない。人と会わないことは青年にとって好都合かもしれなかった。

 

猫だ、猫ならそこらじゅうにいる、猫だったら殺しても罪に問われることはないだろうと単純に考えたが都会の猫は人見知りをして近寄ってくることはない。殺すことが目的ならば無差別に人通りの多い交差点などに行けば良いだろうが青年としては死ぬ瞬間の悲痛な表情や切った腕が煮えるとどう変化すかとか腕を切断したら血がどれだけ流れるか検証してみたかったし致命傷を与えたらどのくらいの時間生きられるか調べたかったので屋外では自分の希望する殺し方は不可能なのだ、できれば自宅や自分だけのアジトが必要だった。

 

犯人側としては詐欺を働いたものを自分達のアジトへ浚っていきリンチで強奪した現金を手に入れその後相手の出方次第で始末しようと考えていたので最初から始末したのでは現金は手に入らない。その点が青年とは考え方のズレがあった訳だ。

 

3人のいかつい男達が青年のアパートを訊ねのは夜も更けた午後9時の頃だった。3人はそれぞれ身長が高く腕力に自信があったようで

武器となる道具はなく手ぶらだった。いままでの経験や武勇伝、戦闘経歴から素手で十分だと考えたのだろうがはじめて対峙する相手に対して考えが甘い部分があった。

 

インターフォンを押し相手がアパートのドアを開けると3人のうちの一人は突然刺されてしまう。アパートのドアは一人づつ入る様なっており狭い、一人目の男はドアのチェーンロックを防止するため手をドアにかけていたのが裏目に出てしまった。二人目は一人目の男を介抱しようとしたところを首先へ刃先を当てられたから即死状態だった。3人目は突然の攻撃に驚き逃げるところを背後から刃渡り25センチのナイフで突かれたからたまらずドア外の階段で倒れ落ちた。腹部を刺された男だけ絶命せず青年のアパートで倒れたが命があるまま両腕を電動チェーンソーで切断されたから死んだ方が良かったようだ。

こうして青年は人を殺す経験が出来たのである。

 

この物語はフィクションであり実在の

人物団体には一切関係ありません