[短編小説][創作] 孤独死 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
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孤独で一人死ぬのは大抵70、80代の老人であるが22世紀になると事態は変わった、20代、30代の独身者が増加、その理由の一因にネットに依存し人とのコミュニケーションが出来なくなったからに他ならない。若年層の孤独死が目立っているが21世紀と比較すると全年齢的にみるとどの年齢、性別による違いはなくコミュニケーション不足による孤独死は増えていることがわかる。一人住まいならば債権者の取り立てあるいは賃貸ならば家賃の取り立てで気づくだろうが家族と同居して部屋から出ない引き籠りだと1年以上出てこなくても意外と気づかない場合がある。都心郊外の2階立て一軒家の場合まさにそれで2階の部屋で一人娘が白骨化していたのだ。

 

女子高から女子大へと進み商社事務へと入社が決まりそこまでは順調だった。ところが1年過ぎた時だったろうか会社を退社し仕事を見つけようとせず引き籠りになった。両親が突然失踪したので娘の死因は不明だが警察は殺した後、逃亡したのではないかと予測している。

担当刑事は違和感を感じていた、偶然にも家の近くには警察の防犯ビデオがあり両親である夫婦が車、乗用車に乗って出かける姿がビデオに写っていたからであるがその姿が戻って来てはいないからだ。

またその車はどこにもないし乗り捨てた形跡もないのである。まるでどこかに消えたように車は姿を消したから警察が疑念に思うのも当然だ。事故を起こした振りをして自らが車を沈没させる保険金詐欺も可能性の一つであるが夫婦は借金はなく金銭的にも困っていないどちかといえば裕福な家庭でありひとりかふたり余分な家族が増えても生活には支障がない。

 

では逆の加害者、娘が殺人を犯す可能性はというとまず動機がない

娘と母親の関係は良好で引き籠りになってからも母親の代わりに料理をつくるなど料理の腕は人に食べさせる程良い。父親からも仕事に行かなくなってからも煙たがられる事は無く家で家事をするなど感謝されていた。

 

警察はいや刑事は事情聴取で娘の働いた商社の先輩社員から小耳に挟んだ話が刑事はどうしても気になった。

 

「わたしコロナかもしれませんから近寄らない暮れますか?朝体温計ったら37度あったんですよ」

 

娘が仮にコロナだったとすると近接者の両親に移った可能性はある、娘がコロナと知らない両親ならば娘に移らないようにするにはふたつの方法を考えるだろう、ひとつは療養施設へ二人して映ることそして二つ目は自殺だ、丁度いい具合に海沿いの道にはガードレールが切れている場所が有った。

 

再び刑事がその海沿いの道を見に行くとガードレールがなぜかその場所だけ10メートルに及び設置されていない、どういうわけか作られた形跡がないのだ。さらに自殺しようとしてもブレーキを踏んでしまうのが心情である。ブレーキを踏んだ跡がまったくないのもおかしい。

 

「まさかな・・・」

ガードレールのない場所から海を眺めて刑事は呟いた、崖から潮風が刑事の身体を煽って後ずさりする。

 

心の中考えた推理があまりにも突飛だったので刑事は否定した。

 

 

この物語はフィクションであり実在の

人物団体には一切関係ありません