[短編小説][R18] 悦楽涅槃 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです

わたしは鳥取で宗教活動する”傀儡歓”の教祖をするユーナと

申すものでございます。わたくしの下には日々多くの男女が相

談されに来られ多忙な日々を過ごしております。

”人はどう生きるか?何の為に生まれ死に行くか”大層な教え

を説くことは致しませんし出来ません、わたくしが説くのは性欲

とどう向き合うべきか?愛と性欲、絶頂を迎える為の心の準備

これでもわたくしどこかの偽善宗教団体みたいに心理を得たと

嘯く詐欺師ではございません、一応解脱を体験しておりますの。

「教祖様、入信希望者がお待ちになられてますよ」

「あらいけない、すっかり忘れておりました」

「その姿でお会いになられるので」

「なにか変でしょうか」

「・・・いえ、別に問題は」

弟子が疑問に思ったのも無理はない、ユーナは透けてみえるネ

グリジェの下はなにも着けてない、下着さえも着けていないのだ

信者相手に身体を開くユーナにとって当たり前の衣装である。

ユーナが教祖となって信者たちを身体を合わせるのは恒例なの

だ。

 

ユーナはそもそも中学生の時から地味で目立たない存在感もな

い高校生の時に起きた忌まわしい出来事のせいで性交自体に

嫌悪したせいで高校卒業してからは異性と触れる事もない。

だが大学生のときに見つけた安い貸しマンションで霊章にあって

しまう、後に判明したことだがその部屋は事故物件と言われるも

のであった。それもただの事故物件でない、大したことない物件

であれば入居者が入った後は事故物件を告知する必要は消え

同時に賃貸料も上げられ後日何事もなければ普通の賃貸マンシ

ョンとなるのだが彼女の借りた部屋の住人は過去何人自殺したか

わからない程に多い。業を煮やした不動産屋は除霊を試みて一

時はおとなしくなったかに見えた、しかし強力な力を持つ魔物が

住み着いていた場合、やつらは逃げた振りをする。力の弱い霊能

者は騙される訳なのだ。当然数日が経過した頃再び犠牲者がで

る、だが自殺者や事故者が多いからといって不動産業者は貸さ

ない訳にはいかなく法律上問題ないにも関わらず事故物件と告

知するしかない、ユーナはせっかちな性格であったのが災いとな

り安いから一旦決心してしまうと後はどうでもいいというタイプだ。

契約書の一番最後に書かれていた”事故物件”の文字を見落とし

ただけである。

 

ユーナが入居した当日から霊章は現れた、寝ていると誰かにお尻

を撫でられている、下着の上から撫でられる感触を感じ眼を薄く開

けてみても誰もいない。そこで誰もいないから安心して寝る訳だが

寝ていると今度は胸に違和感を感じ片目で胸を見るとパジャマの

ボタンがはずれブラジャーが五本の指で押されたように変形して

いる。やはり誰も視界にはいないのに両胸の柔らかな肉の盛り上

がりがゆっくりと盛り上がったり沈んだりする、それはまるで誰かに

胸を揉みしだかれているようだ。抵抗するにも視界で捉えられない

のでどうすればいいかわからない。「やめて」と声を上げたせいか

一瞬動きが収まってみるが再び指は胸から離れ今度は股間にと

密着した白い布の中を模索するかのように何かが下半身の海藻

林を歩くように進み肉の亀裂へと辿りつく。ユーナの膜張門は柔ら

かなクレーターを開こうとする指の如きで長く閉ざされた門はロー

ルカーテンが徐々に解放に向かい巻き取っていく。下のパジャマ

はいつしか脱がされ白く小さな三角形の薄い布がじりじりと太もも

あたりまで下げられているのを感じ取っている。視界には何も映さ

れないが傍に何かがいる、存在感があるのだ。やがてマーヤの

下半身が熱く燃えた、身体の隙間をこじ開ける感覚を覚えると同

時に水道管が破裂する時に起こる管の悲鳴にも似たものが理解

出来る。身体の中心に割り込んできた硬いものが身体の肉壁で

衝突すると得も言われぬ快感で身体が痺れている。土管とも思え

る程に硬いそれが動くたびに意識を失いそうになるユーナ。

やがて何も見えなかったものが実体化、ユーナの大好きな韓国ア

イドルユニットのキムタク(キム拓海)そっくり、黒い肌のキムタクが

姿を見せた。身体の上で大好きなキムタクが悶々とする表情で自

分を抱いているユーナは歓喜乱舞し絶叫した。絶頂を迎えると上

に乗る人物は姿を変え剥げ頭のおっさんとなるがユーナの腰は

動き続けてしまう。その時ユーナの意識は飛びどういう訳か自分

の身体を背後から押し付ける硬いものを見てしまう。かと思えば

大きく唇を開いた嫌らしい自分の表情も見えるしお互いの局部

がズームしてみているように局部の詳細まで見えてしまう。

まるで超時空から自分の姿を見ているような感覚、これが解脱

だとその時ユーナは思っても見なかったのである。

 

ある朝ユーナは夢を見た、光に囲まれた人物が現れ自分の事を

仏と言い胎蔵界曼荼羅をおまえに与えたと言われた。その日を

境にしてユーナの部屋の重々しい空気は消滅し毎朝清々しい

目覚めが出来るように変わる。毎夜黒い物体に抑えこまれてい

る感じが消え代わりに黒いキムタクがユーナの上に重なる。

しかしその黒いキムタクは暗闇で鏡となるTV画面に映る姿は禿

げ頭のおっさんに変わるので歓びは消沈してしまう。ユーナは

黒いキムタクを悪霊と考えている。だが男が果てる時、身体に

注入されると精気が漲るように思えた。

 

ある時、ユーナが夜の繁華街を歩いていると怪しい占い師から

声を掛けられた。声を掛けてきた女は黒いマントを羽織りフードを

深く被って魔女のような格好にも見える。

「死相が強く出てます、是非手相を拝見させて頂きたい」

今のユーナは元気溌剌(はつらつ)いい加減な事を言って占い料

をふんだくる気ではないかと思ったがひょっとしてそんなに強く死

相が出ているのであれば何かやばい事に巻き込まれる事も無き

に非ず、人間一寸先は闇というくらいで生きていれば何が起こる

かわからない。ということで話だけでも聞いてみようと考えた。

「わたしの名前はカーマリラ、あなたには黒い霧が纏わりついて

 いる。是非祓ってしんぜよう」

「嘘、先日夢に仏さまが現れおまえに胎蔵界曼荼羅を授けよう

 と言われたばかりなんですよ」

「悪霊は言葉を巧みに使って人を騙すのだ、騙されてはならぬ」

「あなたはわたしと今日会った事を後日感謝するだろう、今日は

 たまたま幸福の壺がやっと手に入り本日限定で購入出来る

 権利をあなたにやろう」

「いやお金ないし結構です」

”こいつは悪徳商法の詐欺に違いない”ユーナは思った。

「だったらあなたが持っていればいいじゃない」

「いや、うちにはいっぱいあるし・・・」

「コホン、わたしは既に幸福に満たされているから必要ない」

「そうかしら?あなた最近男性とご無沙汰なんじゃない」

「い、いやそんなことはない。なぜそんな事を言うのだ」

占い師は確かにここ数年男性とつきあった事は無く頭を矢で突き

刺された想いであった。

「だってあなたに男性のカルマが見えないもの」

「あなたにはカルマが見えると言うのか?同業者か」

ユーナには事実カルマが見えた、男性とつきあいがある女性の

下半身をユーナが見ると股間に蓮の花が咲く様なモヤが見えた

対して男性経験がない女性の股間には灰色と黒い霧が渦巻い

て淀んでいる。

 

「良かったら男性運を改善してあげましょうか」

「・・・いくらだ」

「お金なんていらないわ」

人を騙そうとしている人間は慎重なのだ、ことお金に関しては神

経質になっている。そして壺が売れなくて女占い師は金がない。

無料だと聞いた女占い師は騙されて元々、どうせ失うものなどな

いから安心して頼んだ。

「是非 頼む」

ユーナが眼を閉じて両手を合わせると女占い師の股間から薄汚

れていた淀んだ霧が強風で吹き飛ばされたように消えていった。

女の血流が動きだしたせいで女にもその違いを理解した。

「あ、なんだか身体が燃えるよう」

「今は熱のせいで身体が赤いでしょうけど熱が下がれば白い肌

 になるからたぶん言い寄ってくる男が現れるよ」

「有難う感謝する、あなたの名前は?」

「私の名はユーナ、また会う気がするわ」

 

これがユーナと一番弟子になり秘書になる笹倉かおりとの出会い

であり教団を立ち上げる発端となるのである。

 

おわり

 

この物語はフィクションであり実在の

人物団体には一切関係ありません