祐一と由美は結婚して5年の歳月が経過し娘のナナも5才になった。
結婚当初は由美の運転に安心出来なかった祐一だったが現在は由
美に運転を任せられる程上達し畑に向かう軽トラの運転も任せてい
た。季節は梅雨前線は通り過ぎて関東では梅雨明け宣言が天気予
報で発表された7月の上旬、まだ薄暗い4時に家を出た二人は畑で
枝豆を収穫していた。枝豆の木を2本づつ引き抜いて根に着いた土
を払い落とし市場のカゴに入れて行く。元々腰が粘り強く足腰が丈夫
な由美は祐一が一息入れる間も作業を続け結果、祐一より作業が早
い。
「由美、きょうはこのくらいでいいんじゃないか?」
「祐ちゃんはまだ2柵終わってないじゃない、わたしは終わったんだよ」
「葉が黄色くなってるから終わらせないとダメだよ」
「由美、手伝ってくれよ」
「もう~仕方ないな」
二人で4柵枝豆を引き抜き軽トラックの荷台に籠の積み込みを終える
とタオルで額の汗を拭いながら祐一は由美に質問した。
「お義父さんって枝豆食べるかな?」
「ビールのつまみに最高って言ってたくらいだから好きだと思うけどこれ
は市場に出す商品だから手をつけちゃダメよ」
「確かにその通りなんだけどすべての枝豆が出せるわけじゃない、傷
物は弾くじゃないか。」
確かに祐一の言う通り虫が食いついた穴あきや黄色く変色した豆や
汚れが目立つ鞘の枝豆は市場に出せず家で食べていた。由美として
はなるべく枝豆を捨てずすべて出したいとは思ったが信用問題に関
わると言われては弾く他はなかった。
「市場に持って行ってから東京の家へナナも連れて行かないか」
「だっておかぁ様のご飯はどうするの?わたしはいいから二人で行って
きてよ」
「お前最近東京の家に帰ってないじゃないか?たまには顔を見せに行
った方がいいんじゃないか」
「そうなんだけど、やっぱりお義母さんを残して行けないよ」
「これはね、母さんの希望でもあるのさ」
由美は彼岸にもゴールデンウィークも帰っておらず母の多恵は気が咎
めていた、近いうちになんとか由美を実家へ行くようにと祐一は多恵か
ら相談を受けていた。
由美は今娘のナナを連れて夕方の散歩に出かけている、今日は流石
に行けないと考えた祐一は明日東京へ行くことを母に伝えた。
「あのさ明日由美とナナを連れて東京へ行ってこようと思ってるんだ」
「そうかい、それは良かった。しばらくナナの顔も見てなかったから喜ん
で貰えるだろうよ、どうせなら泊まってくるといい」
「いいのか、母さん。」
「一人でいるほうが気が楽なんだよ、わたしのことは気にせず羽を伸ば
しておいで。」
由美は羽根を伸ばせるだろうがおれは伸ばせないと祐一は思った。
「それからね由美には泊まること言わないほうがいいよ」
「なんでさ、泊まるんだったら準備もいるだろうし」
「あんたわかってないよ、あの子の性格じゃ泊まると言えばまたゴネル
あたしを家に置いて平気で実家に泊まれる嫁じゃないんだ」
母の多恵からそう言われて祐一は納得した、夫の自分より母のほうが
由美の性格を知っていることに複雑な想いもあったが嬉しかった。
今祐一の運転する4WDは後部座席に由美とナナを乗せ大井松田のIC
を通り東名高速の加速車線を走っていた。目指す場所は東京田園調
布にある由美の実家伊藤邸である。
「祐ちゃん、お母さんは枝豆3キロもくれたけどお父さんとお母さんの二
人じゃ食べきれないよ、こんなにくれなくてもいいのに」
「いいじゃないか枝豆は冷凍が利くから大丈夫だよ」
「それとお母さん、大きな荷物渡してくれたけどあれは何かな?」
「さぁな、向こうへ着けばわかるだろう」
「さっきからナナが静かなようだけど寝ているのか」
「お、おい由美・・・」
由美は寝ていた。少し前まではっきり質疑応答していた筈だったが今
は祐一が呼ぶにも関わらずナナと一緒に寝ていた。
同乗者は運転手の負担を減らさなければならない、などとは考えない
けれども由美と会話することで今妻の実家へ向かっている実感が沸く
確かに祐一は妻の由美と車を走らせながら話したかった、だが妻に感
謝する気持ちもある。いつも自分の事は二の次に考え自分や母多恵、
ナナを優先している。細かい気遣いも出来る妻の由美、気苦労も多い
だろうと祐一は考えていた。
「お疲れさま」祐一はルームミラーで由美の寝顔を見て呟いた。
車は用賀ICを降りて環状8号を右折し蒲田方面へ向かって走る。
第三京浜のIC前を通過して少し走れば田園調布はすぐそこだ。
祐一は大きな豪邸、黒い門扉の前に4WDを停止させると黒い鉄の扉
はゆっくりと自動で開いた、大理石の門柱には海王石(ネプチュライト)
で作られた伊藤の表札が黒く輝いている。車を進ませホワイトパール
のベンツと赤いボルボV70の前に車を駐車して70坪はありそうな和
風の邸宅、祐一はインターホンを鳴らせた。
「待っていたよ祐一君」「あらナナちゃんは一緒じゃないの」
インターホンを鳴らすと同時に広治と香那子は現れた。
「由美と一緒に車の中でまだ寝てますよ」
3人は祐一の車まで寝ている二人の様子を見に行ってみると幼いナナ
を枕替わりにして寝ている由美を見て呆れ返ってしまう。
「これじゃどっちが母親なのかわからんな」
「あなた、このまま寝かせていたらナナが風邪ひいてしまいますよ、起こ
しましょう」
香那子はドアを開けてナナを抱きあげた。ナナは眠そうに両目を擦り
香那子の顔を見ておばあちゃんと掠れた声で言った。
横の枕がなくなり由美もやっと目が覚めたようで生あくびをしている。
「祐ちゃん、ここはどこ?」
「おまえの実家だよ、いつまで寝ていれば気が済むんだおまえは」
何かが足りない、たしか横に誰かがいた筈と由美は思考を巡らせた。
「あ、ナナがいないわ。」
「おとうさんとおかあさんが家の中へ連れて行ったよ」
「大変、見に行かなきゃ」
「ちょっと待て!」
由美が手ぶらで家へ入ろうとしたので祐一は引き留めた、母から預か
った手土産は枝豆3キロだけではなくトマトにピーマン、自家製の梅酒
祐一が港北SAで購入した菓子の詰め合わせ、他にも母多恵から由美
に託された荷物もあったから由美に手伝わせようと思っていた。
「ああ、ごめん持っていかなくちゃね」
「おかあさん、この食材どこに運べばいいですか」
「まぁこんなにたくさん持ってきてくれたの、ありがとう」
「祐一さん悪いんだけど勝手口に入れて貰えるかしら」
祐一が持って行こうとすると広治が手のひらで制止させた。
「祐一君は運転で疲れているんだ、運ぶのは由美がやればいいさ。
何もせず車の中で寝ていただけなんだからな」
「そうね由美ちゃんあなた運びなさいな」
頬を膨らませ不満げな由美は口を尖らせてしぶしぶ車の方へ戻ろう
とした、だが戻る前に祐一の顔を見つめ無言で唇だけ動かして何か
を伝えようとした。祐一も無言で口を動かし返答した。
”手伝ってよ”
”ごめんな、とにかく頑張れ”
”あ、そう。愛する妻が筋肉痛になってもいいのね、あなたはそう言う
人だったのね”
祐一は両手を合わせて由美に向かって謝罪した。夫婦の以心伝心と
は大雑把に思えるが意外と正確に意思が伝わるのである。
由美は車から荷物を降ろし終えると居間にいるであろう夫の祐一に
皮肉でも言ってやろうと思っていた、だが居間へ来てみるとナナの姿
はあるものの夫祐一の姿が見えない。ブラウンレザーの座り心地が
良さそうなソファーでナナと寛ぐ父広治を見ると祐一がいないのに平
気そうな顔をしてナナに笑顔を向けてる。
「パパ、祐ちゃんはどこにいったの」
「ああママの手伝いにキッチンへ行ったよ」
いくら料理が上手だからといって実家へ遊びに来てる娘夫婦に料理を
作らせる筈はない、母の香那子はそのような人間ではないと由美は
信じていた。だが・・・
キッチンにいた祐一は大きな鍋で枝豆を煮ていた。システムキッチン
のカウンターには枝豆を使った料理の品々が皿に盛られている。
これらの料理はすべて祐一が作ったと由美には想像できた。
「祐ちゃん、なにしてるの?」
「いやおかあさんが枝豆の塩ゆで作ったことがないっていうからおれが
手本を見せようということで作ってあげたんだ」
「カウンターの料理は祐ちゃんが作ったのよね、それ塩ゆで?」
「いや、あの・・・ついでていうか。作るって言ったらおかあさん嬉しそう
な顔してるし」
「ちょっと、ママ!塩ゆでくらい出来るじゃない。そら豆の塩ゆで
昔作ってくれたよね。普通娘が実家に帰ってきたら母親が料理を作
って待っているもんじゃないの」
「だって枝豆のおいしいゆで方の秘訣でも聞けるかなと思ったの」
「なぁ由美おかあさんだって悪意はないんだし」
「祐ちゃんは黙ってなさい、あとでゆっくりと説明を聞かせてもらうから」
「ママi一度言っておくけどね、祐ちゃんの作る料理はすべてあたしの為
なの、あたしに尽くすために作ってるの、だから他の女がその料理を
口にすることは有ってはならない事なの。」
「でもね祐一さんは由美ちゃん夫、いわば義理の息子なのですよ。それ
を他の女だなんて、ひどいわ由美ちゃん」
由美の発言を静かに聞いていた祐一はその物言いがまるで女王様の
ように感じていた。自分に対して妻は女王の立ち振る舞いをすることは
ないが自分以外の人間には由美の本性とでもいうべき女王格が現れる
と知った。そういえば祐一は以前由美と晩酌したときに女王になった由
美を見た事があった。
「祐ちゃんは居間でパパの相手をしてね、後はわたしがやるから」
「でも由美ちゃん、あなたお料理作れないじゃない」
「そう思うでしょ、実はね出来るようになったんだよ」
由美はワカメをボールに浸している間、まな板の上でネギを刻み手の
ひらに絹ごし豆腐を置くとマス目状に切り鍋の中に入れる。
白みそ7、赤みそ3の合わせみそを入れて出汁の素をお玉でかき混ぜ
るように入れてから今度は刻んだワカメを入れて煮込み出来上がった
のはワカメの味噌汁だ。母の香那子はお玉で味見をしてみる。
「あらおいしい。」
「でしょ、でしょ。すごい進歩だと思わない?」と由美は微笑んだ。
居間では広治と祐一が60インチの液晶テレビでサスペンスドラマを
見ながら後継者について話していた。
「わたしも若くない、だがね安心して社長を譲れる者が会社におらん
のだ。祐一君が継いでくれれば問題ないのだがな」
「わたしには無理ですよ、おとうさんの会社の業務内容も知らないし
会社の人達に会った事もない。社内で後継者を決めた方が良い
と思いますよ」
「やはり無理か・・・由美も反対するだろうしな」
広治は娘の夫だから祐一に継いで欲しいと考えているのではない、
従業員がいないとはいえ農業はりっぱな経営である。出資と収支
細かく諸経費を割り出し利益を導き出す。また年間の生産計画も立
てる必要があり祐一はそのスキルを持っていた。そして広治は長年
多くの人間を見てきた経験上、祐一と言う人間を認めているのだ。
「まぁこの話はまたするとしよう、今日は泊っていけるんだろう」
「はい、そのつもりで用意もしてきました。母からも言われてます」
「それは良かった、では今日は一緒に呑もう。」
広治はキッチンの6ドア大型冷蔵庫からビールの瓶を数本出している
と一人で飲むには多すぎると思ったのか由美が近寄ってきた。
「パパ、今日は帰るから祐ちゃんには飲まさないでね」
「由美は聞いてなかったのか?祐一君は泊っていけると言ったぞ」
茹で上がった枝豆を居間へ運ぶと由美は怪訝な顔で祐一に詰寄る
「ちょっと祐ちゃん、今日は帰る予定でしょ。泊るなんて聞いてないよ」
「悪いんだけど今日はそのつもりで来たんだ、かあさんにも泊ってきな
と言われているんだよ」
「そんな事言ったって着替え持ってきてないよ、ナナの着替えどうする
の歯磨きはさせたいしシャンプーや石鹸もないのよ」
由美はナナの為に低刺激のシャンプーや石鹸を普段使っていた。
「かあさんが持たせてくれた荷物を見てみろよ」
「かあさんがな、由美に泊ると言ってしまえばおまえは反対するから
言うなって。親を残して平気で外泊する嫁じゃないと言ってたよ」
由美が預かった荷物を開けてみるとシャンプーや着替えの衣類に洗
顔用品、由美のフェイスローションまで入っていた。
”うわっお気に入りの勝負下着まで入ってる、なんで知ってるの”
万感の想いで由美は多恵が持たせてくれた品々をみると瞼に熱いも
のを感じ人差し指で瞳を押え涙を見られないようにした。
「泣くなよ由美、おまえすぐ泣くんだから」
「泣かないもん、ナナのママなんだから泣くもんか」
「大体いつもいつも祐ちゃんが泣かせているんじゃない」
猫背で屈んで座る由美の肩を背後から手を回して祐一は抱いた。
由美の肩を抱きながら祐一は俯いている、横を向いた由美が祐一
の顔を見た時、頬に滴が流れていた。
「祐ちゃんなんで泣いてるの?」
「由美のもらい泣きだよ」
そして祐一は母から預かった荷物袋の底まで手を伸ばし1通の無
記名の封書を由美に見せた。茶色の郵便番号枠もない封筒である
「なにこの封筒」
「いいから開けて読んだらわかるから」
由美は封筒から何度も折り返しがある便箋を広げてみた。そこには
母多恵からの由美に伝えるメッセージが書かれていた。
”由美、あなたは今頃ご両親に囲まれナナと祐一と共に幸せな時間
を過ごしているかと思います。あなたは常日頃から愚痴を零さず辛い
時でも無言で働いてくれる、一生懸命はたらくあなたを見てわたしも
もっと頑張らないといけないと思ってしまう。わたしはね、祐一はもう
50過ぎだから嫁を貰う事が出来ず生涯独身でわたしが寿命を全う
して死んだあと残されたあの子が心配で不安があった。孫を抱ける
などという大きな夢は諦めていました。だけども器量の良くて気立て
がいいあなたのような綺麗な女性が嫁にきてくれると聞き言葉には
出さなかったけど天にも昇る気持ちになりました。さらにお人形みたい
なナナという孫も生んでくれどんなに感謝したことか。”
由美は瞳を大きく開け流れる涙の滴は何度も床に落とした。だが母
からの手紙はまだ続いていた。これから先の文章に由美は衝撃を受
け驚くことになる。
”そんな大事なお嫁さんの由美に町田の叔父は許せない事をした。
わたしはあの男が許せなかった、あの男のせいで由美が死のうとし
ていたことも私は知っていた。息子の祐一が動く前にその前にわたし
がこの手で始末しなければならないと考えました。
あの男はわたしの義弟、そして元恋人だった。死んだ夫が暴力で哀し
むわたしを助けてくれて清二からの暴力虐待から解放された。
祐一には話してないけどあの子は清二の息子なのです。これを聞い
て由美が祐一の元を去らないことを祈ってます、身勝手な母だと思わ
れるでしょうが祐一の事をこれから先、護ってくださいどうかお願いで
す。由美ちゃんあなたとは数年の短い生活でしたね、でもその数年の
間にわたしは一生分の幸せを感じる事ができたんです。わたしがいな
くなってもあなたなら祐一とナナを支え、守ることができる。
光り輝く由美ちゃん、どうかその輝きを忘れないでいつまでも”
「祐ちゃん帰らなくちゃ、いますぐ帰ろう。」
「由美・・・もう遅いんだ」
「なんで!かぁ様が死んじゃうんだよ、止めなくちゃ」
「由美聞きなさい、ここへかあさんがよこした目的は由美とナナを帰省
させる目的がひとつ、もうひとつは静かに死ぬことだったんだよ」
「いやあ~そんなのいや、死んでどうなるの死んではダメよ」
「明日一番で帰ろう、それが母の願いでもあるんだ。死にゆく者の最後
の願いをどうか聞いてあげてください」
「由美、わたしが多恵さんに助力した。あの男を遺棄したのはわたしが
指示したんだ。だから今夜は泊っていって欲しい」
広治は多恵の同行を調べさせて清二を始末しようと狙っていた、多恵
が清二を切りつける場面に偶然居合わせ、清二をドラム缶に詰めて
組織のものに漁船から海に投げ込ませたのである。
「パパも知っていたのね、母が死ぬ覚悟だったことも」
「ああ知っていた、説得したが多恵さんの覚悟は変わらなかった」
祐一は由美の涙で濡れた瞳をタオルで拭うと由美は祐一の胸に顔を
埋め力一杯泣いた。声をあげて表情が歪むくらい泣いた。
「明日の朝、かあさんを弔ってあげような」「うん」
多恵は今病院のベッドで寝ている。伊藤広治の命を受け西尾は多恵
が自殺しないように見張っていたのだがちょっと目を離した隙に多恵
は鎌で動脈を切り西尾が駆けつけた時には畑を赤く染めた後だった。
救急車が早く到着したおかげで多恵は一命を取り留めた。
多恵は病院のベッド寝ている時に夢を見た。涼やかな顔で多恵を見つ
める男は大きな劔を持っていた、それが不動明王だとすぐわかった。
不動明王は言った。
「其方は死んではならぬ、死んだからと言って因縁は消えぬのだ」
「生き続け自分のしたことに生涯償わなければならない、そしてこれ
から生まれる由美の子供、ナナの弟は神の子供である。その子の
行く末を其方は見届けなければならぬ」
そこまで言い終わると不動明王は背後から初老の男を多恵に見せた
笑みを浮かべるその男に多恵は懐かしさを感じた。なぜならその男
こそ多恵の亡き夫、祐一の父洋一だったからだ。
そして夢から醒めた多恵は自分が寝ながらにして泣いたことに気が付
く、手で頬から耳まで指でなぞると自分の耳が涙で湿っていた。
「おはようございます、多恵お母さま。目覚められたんですね」
「良子さんが救急車を呼んでくれたのかい」
「不本意でしょうがまだおかあ様を死なせる訳にいかないのです」
「ありがとう、わたしは誤ったことをするところだった」
多恵は夢を覚えている、夢と言うには生々しかった。夢の中でとはい
え不動明王に会えたことに感謝し新たな命の誕生があると言われた
ことを信じた。だがもうひとり誰かがいたような気がするが思い出せ
ない。
「明日祐一さんたちがくるそうですよ」
「そうかい、由美はきっと怒るだろうな」
多恵は明日由美にあったら聞いてみようと考えていた。
つづく
この物語はフィクションであり実在の人物、団体には
一切関係ありません