一時は交流が途絶えるかに見えたシュウとキャサリン。
キャサリンのコメントを消さなくなっていたシュウこと秀一郎
そして秀一郎のブログにコメントを書くことが嬉しくて仕方ない
キャサリンこと幸子。
しかし、秀一郎と幸子は以前のようにいかない。
なぜなら見合いをしたので答えを出して二人の関係をはっきり
させなければいけなかったからである。
「幸子あんたこの前やった見合い、返事どうするの?」
「いい加減返事しないと・・・・・」
見合い担当の松宮祥子から再三に渡り返事を聞かれていた
母親の広瀬芳江はいつまでも答えを出さない幸子にしびれを
切らせ娘 幸子のマンションまで来ていた。
見合いをした日からすでに2週間が経過していた。
幸子は迷っていた、確かにブログ友のシュウは自分にとって
特別な存在であると気づきはしたし好きだった。
収入の低い秀一郎だから迷っていたのではなく幸子は彼の
一部しか知らない、もっと彼のことが知りたいと考えていた。
20代の時ならば何も考えずに飛び込んでいけたかもしれない
だが30代の幸子は企業家でもあった。
「何を悩んでるの?答えはイエスかノーのふたつしかないの」
母 芳江は言った。
「う~~ん、そうなんだけど。彼のことをもっと知りたいし」
短い時間の中で答えを出すのが見合いである。
しかし幸子はその時間内で答えを出すことが出来ない。
そこで迷っていたのだ
「ねぇ幸子、知らなかったらつきあって知ればいいじゃない」
「え?つきあってみてからでいいの?」
わが娘ながらオクテで実行力に欠ける幸子に苛立ちを覚える
母。秀一郎の携帯電話番号も知っていながらなぜ会った事
がないと考えたからである。
「彼に会ってきなさい!一日だけ猶予を与えるから」
「一日だけじゃ無理だよ~~」
大体見合いというものは一日で決断するのが常識なのに
もう一日足して合計2日そこまで母は譲歩した、それなのに
天然ボケのきつい娘は幸子は無理だという。
「じゃいいことを教えましょう、以前韓国ドラマで見たんだけど」
「わたし・・・・・韓国ドラマって見たことないし。」
「いいから黙って聞きなさい!!!」
「でドラマで男性が意中の女性に一日だけ時間をくださいと
言ったのだけどね、どうしたと思う?」
「朝8時から夕方5時までかしら」
「それは会社の就業規則だ!!」
陳腐な答えしか考えつくことが出来ない娘を情けなく思う母
”よくそんな考えしか浮かばないのにデザインの仕事できるな”
と思いもしたが話を続ける。
「そして男性は夜中の0時に迎えに行くと言い残し女性と
別れた。女性はなんでそんな時間にと思っていたけど
約束したから深夜0時に自宅で待っていたんだよ」
「デートしてると楽しくて時間はあっという間、気づいたら
夜10時だった。だがまだデートは終わらない!だって
深夜0時になるまで一日じゃないから」
「ほうそんな考え方もあるんだね。わたしには無理だ・・・」
”まったく、、この娘は”
”人がせっかくアイデアを教えてあげたというのに”
母の芳江は娘 幸子が暇があれば部屋でゴロゴロするのが
好きな「丸太女」だということをすっかり忘れていたのだ。
「とにかく一日だけ彼と過ごしなさい!先方にはそのように
伝えるから、そして返事は絶対に答えて貰う。」
「わかりました~~」
数日後、幸子はマンションの外で誰かを待っていた。
そこに車が止まりドアをあけて出てきたのは秀一郎、街灯だけ
が照らす道路は静まり返る、時刻は0時だった。
つづく
この物語はフィクションであり実在する人物とはなんら
関係りません