時は戦国の世、車など走ってるわけもなく給油する
必要もないのだが話の設定上給油所がなくては
ならないのでなぜか給油所はあった。
車がないのに何に給油をするというのか?と思う事だろう。
馬は機械仕掛けで動いていたので給油する必要があったのだ
ぜんまいが動力源ではなく原動機がついた馬と言えば
わかってもらえるだろうか。
原動機今で言うところのエンジンである。
エンジンを使って動かすというのに車輪ではなく人工の足
それではまるで馬の形をしたロボットではないかと突っ込みが
入るだろうがあくまでロボットではなく人工の馬である。
原動機を動かす燃料はエチルアルコールであった。
ガソリンではなくエチルアルコールなのだ。
戦国時代ガソリンが精製出来る設備はなかった
だからエチルアルコール。
そんな馬鹿な話はないだろうと考えることだろう
エチルアルコールはどうやって作ったのかと人は聞く。
拙者 紋次郎が苦心の末、精製したからなのだ。
世の人は疑問に思うかもしれない。
「エチルアルコールを作った設備は?」と
それはいつの日か拙者が話す日が訪れるだろう。
ということで今はその話に触れる事はしない。
拙者がいつものように愛馬マスオに給油していた時の事
給油所の厠で用を足して愛馬に戻ろうとしていたのだが
そこで拙者は武家の母君と二人の娘御に声を掛けられた。
「申し訳ないが私共は馬車の空気圧を見たいと思いますが
どのようにすればよいのかわかりませぬ。ご教授願いたい
のです」と
どうやら武家の母娘は拙者のことを給油所の番頭だと
思ったらしく聞いてきたのであろう。
「拙者、番頭ではござらぬ。だが拙者がわかることで
あれば教えてしんぜよう」
と母娘に申した。
馬車は木製の車輪ではないのかと聞いてはいけない。
どういうわけか空気を入れる車輪だった。
馬車なのに馬使いはいないのがおもしろいところ。
なぜ操馬手がいないのか拙者はわからない、拙者は
馬車に乗ったことがないので。
拙者は車輪の空気圧を入れるやり方だけは存じていた。
「空気バルブにホースをつけて空気を入れたいときは
プラス方向に棒を倒し空気を抜きたいときはマイナス方向
に棒を倒すのです。理解されましたか?」
拙者がそういうと若い娘御は困ったように苦笑いをしたが
「なんとか試みます」と申した。
拙者も己の仕事があり母娘の面倒を見る暇はないのだ。
愛馬マスオの油さしをしなければならなかった。
だが給油所の丁稚が拙者とすれ違うように現れ母娘の
馬車、空気圧を見てあげたようだ。
この物語は筆者の実体験を戦国時代風にリニューアルした
話であり多少滅茶苦茶なストーリー展開になってしまいましたがどうかお許しください。