短編小説 叩いても埃が立たない? 前編 | 妄想小説日記 わしの作文

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わたしの妄想日記内にある”カゲロウの恋”の紹介するために作った
ブログです


住まいには必ずといっていいほど埃がつくもので固定された
家具(思いタンスやクローゼット)の裏側や下には埃が
集まり塊と化してまるで虫の巣如く柔らかいのだが触る気に
なれないものだ。
毎日掃除していてもなぜか隙間に入り込み固まりとなる埃。
それなのに・・・・・・

「相変わらず幸子の部屋は綺麗だなぁ、誇りがまったくない」
30歳独身女性の幸子、彼女の部屋にやってきた恋人の
昭二が感心していた。
「いやぁ~~!!そうかなぁ。綺麗好きだしぃい」
「おまえ・・・・・片付けられない女のくせによく言うな!!」

この幸子という女は世間で言われる”片付けられない女”
キッチンには使ったまま放置された茶碗にお椀とはし
食べ物のカスがついたままの皿が数枚重ねたまま
シンクの中に入っていた。
流し台脇には大きなビニール袋に入ったカップヌードルの
空容器と割り箸、お菓子の袋がゴミとなり悪臭を放つ。
数十匹のハエが乱舞するキッチン。

彼女の部屋に遊びに来たのに後片付けをさせられる男
いや頼まれて片付けるのではなく自ら進んで片付ける
正二は汚いままだと我慢できない性分だった。

それなのに正二は綺麗な部屋だと言ったそれはというと
使いっぱなし物が置かれた部屋は綺麗とは掛離れている
ただ部屋に置かれた家具に電化製品そして置物などに
埃は微塵も付着しておらずついてるのは指紋だけ。
埃や塵がないから綺麗だと言ったのである

ゴミ部屋だというのになぜだか埃がまったくない
片付けはしないが掃除機だけはかけてるのだろうか?
いやいや片付けをしない人間だから掃除機をかけない
掃除機かける事ができるのだったら片付けられる筈。

「おまえの部屋ってなんで埃がまったくないの?おかしい
 だろ、、服を持ってれば埃は発生するはずだし静電気も
 起こるだろ。なぜだ・・・・・・」
「綿製品が多いから?」と不思議そうに答える幸子。
「そんな馬鹿なことないだろう、綿製品だけだったら埃は
 発生しないってか?」
原因がわかれば埃を出さずに済む。

「そういえば昭ちゃんの部屋って埃が溜まってるよね
 掃除機のかけかたが足りないんじゃないの?」
「きゃははは」と小ばかにして笑う幸子に昭二は
「・・・・・・・・・・・おまえに言われたくない!」
昼にこの部屋いるだけでは埃が発生しない理由が
わからないと思った正二は深夜なにか起こってる筈
夜も調べてみようと考えた。

「今晩泊まっていくから頼むな。」
「え~~いきなりそんな事言われても・・・準備が」
と幸子は言いそして小声で
「さっき 勝負下着洗っちゃったしぃぃ」
「近藤さんもいないから買ってこないと・・・・」

「おまえ何考えてるんだ?まったく。。。」
スケベな考えが全くないというと御幣があるが幸子に
対しそんな気持ちで泊まると言った訳ではない昭二。
「ええーーー今晩はしないのか!!」
折角部屋に遊びに来てくれたからと期待していた女
口では洗ったと言ったが実は下着のヘソクリを幸子は
隠し持っていたのである。
それなのに、、、とがっかりする女がここにいた。

泊まりとなれば夕飯を考えなければならない。
そこで冷蔵庫の中身をチェックしてみるのだが
4ドアの冷蔵庫を開けてみると食材がない!入って
いるのは菓子とバターのみ。
引き出し式冷凍室を開けるとハーゲンダッツのアイス
6個と日にちが経って干からびた豚肉だけが入っていた。

「なんだ こりゃ。食材がまったく入ってないじゃないか!
 おまえ自分で料理しないの?おれだって味噌、調味料
 ばら肉くらいはいつでも入っているというのに」
怒る気にもなれなくあきれ果ててしまった。
確かに料理は得意ではないと知っていたのだが、
「お米はあるよお味噌汁はインスタントだしあまり
 自分でお料理作らないからなぁ~てへ’」

アニメ「のだめカンタービレ」の野田めを見て駄目な女だと
見ていた男性も多いだろうが正二は羨ましいと思っていた。
だってオニギリを作れるし煮物のすき焼きを作れるのだ。
幸子はオニギリさえも作れない。
作れるのはインスタントラーメンと目玉焼きとご飯のみ

「しかたねぇ=から買い物行くぞ。スーパーにな」
ドラッグストアに行くと余計なものを買う事になりそうだと
思いスーパーを強調して言ったのだ。
ドラッグストアーに行かないというと案の定
”ブツブツブツ”と一人不満を言い続ける彼女幸子。

買い物から戻り夕食を作ろうとする幸子だったのだが
「おまえは切るだけでいい後はおれがやるから」
そう彼氏から言われてもここは幸子の部屋なので
「ここはぁあたしが手料理を作りまひょう」
「おまえ、炒め物できないだろう。無理だ」
以前作って貰おうとしたらすべて黒こげにされた経験
があり以来自分でやるようになった昭二だった。

つづく。


この物語はフィクションであり事実となんら関係ありません